マイクロソフトから史上最もパワフルなSurfaceが登場 次世代OS「Windows11」も搭載
米Microsoftは9月22日(日本時間23日)、Surfaceデバイスの新製品を発表した。10月5日に提供が始まる次世代OS「Windows11」を搭載。日本では同日以降、順次発売される予定だ(一部機種は2022年発売)。
新製品は4機種。Surfaceのフラッグシップモデルとなる「Surface Laptop Studio」や、2画面のAndroidスマートフォン「Surface Duo 2」のほか、2in1モデルのSurface ProとSurface Goシリーズも、それぞれバージョンアップされたモデルがお目見えした。本稿はオンラインで行われた発表会「Microsoft Fall 2021 Event」の一部を記す。
シリーズ最高峰はペンが使える変形型「Surface Laptop Studio」
「Surface Laptop Studio」は一般的なノートPCのような使い方(ラップトップモード)に加え、ディスプレイを手前に引き出しペン操作や動画を見るのに適したポジション(ステージモード)、さらにディスプレイを180度折り曲げて背面をキーボードに重ね、タブレットのように使うポジション(スタジオモード)と3つのスタイルに形を変えて使用できることが最大の特徴だ。
ディスプレイ着脱対応のノートPC「Surface Book」とクリエイター向けのオールインワンタイプ「Surface Studio」の特徴を併せ持った新しい製品。発表会で同社のパノス・パネイ最高製品責任者は「クリエイター、デザイナー、ゲーマーにとって理想的なモデルで、デスクトップPCのパワーとノートPCの携帯性を兼ね備えたモデル。多機能多目的に使えるところが私も気に入っている」と、完成度の高さに自信を見せた。
「史上最もパワフルなSurface」と銘打たれているだけに、機能面は充実。ディスプレイは14.4型で最大120Hz表示と10点のマルチタッチ操作に対応する。CPUはインテルの第11世代Coreプロセッサ(i7またはi5)を搭載した。GPUはNVIDIA GeForce RTX 3050Ti で十分高性能だが、ビジネス市場向けには、よりハイエンドなグラフィックス制作作業に向いたNVIDIA GeForce RTX A2000搭載モデルもある。ストレージは最大2TB。バッテリー駆動時間はCore i7モデルで最長約18時間。サイズは約323.28(幅)×228.32(奥行)×18.94(厚さ)mm、重さは約1.82キロ(Core i7モデル)。
米国での価格は1599.99ドル(約17万5000円)から。日本での価格は未定だが2022年前半に発売される予定だ。
対応するペンは平らな「Surface Slim Pen 2」(11月1日発売、1万5950円)が用意される。本体に収納可能で、同時に充電もできる仕組み。
「Surface Pro」は拡張性高く、「Surface Go」も性能向上
キーボード脱着型2in1のSurface Proシリーズは2年ぶりに「Surface Pro 8」へリニューアル。CPUがインテルの第11世代Coreプロセッサに変わり、先代の「Surface Pro 7」と比べ処理速度は40%、グラフィック性能も75%向上したという。Thunderbolt 4端子を2基搭載して拡張性も高めた。
ディスプレイはベゼルが細くなったことから先代より11%拡大し13型に。解像度、フレームレートも向上した。カメラとマイクが中央に配置され、テレビ会議も快適に行える。メモリ最大32GB、ストレージはSSDで最大1TB。バッテリー駆動時間は最大16時間と長く、一日中外出して作業するときでも心強い。ペンは「Surface Laptop Studio」同様、「Surface Slim Pen 2」に対応。マグネットで収納し同時充電できる機能も同様だ。重さは前モデルより100g重い約891g。日本での発売は11月1日で、価格は14万8280円から。
10.5型ディスプレイで持ち運びやすい「Surface Go 3」もバージョンアップ。2020年5月に発売された「Surface Go 2」に続くモデルで、CPUはインテル第10世代のプロセッサに進化した。性能は60%アップしたという。日本での発売は10月5日で、価格は6万5780円から。