スキルレーティング制導入の『Dead by Daylight』 システム変更の裏にあった“ランク制の問題点”とは

『DbD』スキルレーティング制変更の裏側を読む

「スキルレーティング制」は『Dead by Daylight』の悪しき慣習を“今度こそ”打ち破れるか

 「スキルレーティング制」は、2020年8月の実装と不具合による無効化、2021年3月・6月のあらためてのテストを経て、再度の正式導入へと至った。稼働から数十時間がたち、ネット上には、同制度によるマッチメイキングに対するプレイヤーのインプレッションが集まり始めている。「マッチングが爆速になった」「相変わらず不均衡なマッチが多い」「キラーごとに個別のレートがあるはずなのに、ランク相応のサバイバーとマッチングする」といった声は、その一例だ。

 しかしながら、「大規模なアップデートの実装直後で、パーティープレイを楽しんでいる層が多い可能性があること」「レートがマスクデータであるため、表示されているランクだけでは不均衡なマッチングと断定できないこと」などを考えると、単純に不完全なシステムであるとは言い難い。今後は数多くのプレイを通じて集められたデータが、より緻密な「スキルレーティング制」の運用や、ゲーム全体のバランス調整へと生かされていくはずだ。

 過去を振り返ると、大きなアップデートのたびに、さまざまなバグを生んできた経緯のある『Dead by Daylight』。今回こそは何事もないことを願いたかったが、すでに一部では(「スキルレーティング制」導入以外の部分で)致命的なバグの発生が確認されているようだ。先日のアップデートでは、購入済みダウンロードコンテンツが消失する不具合もあった。プレイヤーのあいだでは、「先にこのバグを修正するべき」との声も大きい。

 同制度は『Dead by Daylight』のマッチメイキングを支える根幹のシステムとして、このまま順調に定着していくだろうか。経過を注意深く見守りたい。

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