ニューヨーク名物の“黄色いタクシー”が、キャンピングカーに生まれ変わる
ニューヨーク名物の黄色いタクシーが、小型のキャンピングカーにリメイクされ第二の人生を送っている。
1950年代後半から1980年代にかけて、ニューヨークを舞台とする映画やテレビ番組には、チェッカー社の「タクシー・キャブ」が多く見られた。そんなおなじみの黄色いタクシーを一般乗用車として生産したのが「チェッカー・マラソン」だ。このキャンピングカーのベースは一見「タクシー・キャブ」に見えるが、これは1965年式の「チェッカー・マラソン」を“タクシー風”に黄色く塗り替えたもの。1977年にリメイクされ、今もなお現役で走り続けている。
リメイクするにあたって、車の後部を切り取り米自動車メーカーのGMCの1トン バンを結合し、シボレーのスモール・ブロック400立方インチV8エンジンを搭載した。
このキャンピングカーの中には、トイレを除いて、必要なものがひととおりそろっているようだ。ガスストーブにオーブン、冷蔵庫、発電機、戸棚、食器棚のほかに、ダブルベッドとソファが備えられていて、ソファはベッドとしても利用できるそう。最近人気のハイエンドRVのような派手さはないものの、こじんまりとして温かみのあるインテリアとなっている。
車の現在の所有者は、“チェッカー車の権威”として知られるビル・バーケンズ氏。前の所有者から車を譲り受けたあと、ブレーキや燃料システムの修理にタイヤ交換など、必要なメンテナンスをすべて行ったそうだ。同氏は、「この車はとてもよく走るし、8ドアのリムジン仕様の『チェッカー・エアロバス』よりさらに見栄えがいい」と述べている。今後さらに細かい部分の手直しと、内部の天井を修復する予定だという。
60年近くも前に製造された車が、キャンピングカーに生まれ変わって今もなお手をかけられながら走っているのはなんとも感慨深いことだ。
(画像=Silodromeより)
■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。
〈Source〉
https://silodrome.com/champer-checker-cab-camper/