男性トップVTuber・葛葉、トーク力・体力を兼ね備えた“配信モンスター”の魅力に迫る

 現在にじさんじ内のなかでトップの登録者数を誇り、他のVTuberと比べても見劣りしないまでのキャラクター性を持ち合わせるようになった彼には、数年に渡ってさまざまなシーンの人物が関わるように。VTuberらとの絡みはもちろんのこと、『Apex Legends』『VALORANT』『マリオカート』『ストリートファイターV』などのプロゲーマー、長くネットカルチャーに関わってきた歌い手・ゲーム実況者らとも交流を深めてきた。

 さらには、彼がFPSキッズとなったきっかけでもあるstylishnoobや釈迦といったFPS界の重鎮とも配信を共にし、「ヒカ様」と敬愛するYouTuberのHIKAKINが「VTuberデビュー」を宣言した動画では「男性VTuber代表」のように登場。最近ではジャニーズアイドルのHey! Say! JUMPのメンバーである山田涼介とお互いがよくプレイする『Apex Legends』で初対面&大会に出場、stylishnoobら3人と共に深夜3時前後まで様々なゲームを楽しむ一夜もあった。

 この1年で芸能界・タレントを中心に様々なかたちでYouTubeに登場し、各々がそれぞれの形で活動し始めている。そういったなかで、各分野のトップランナーがゲームを通じて関わりを持つことが増えてきており、徐々にビッグイベントの様相を呈してきている。

 日本のバーチャルタレントシーンでは長らく女性配信者がトップを独占していたなかで、「男性VTuber代表」葛葉の存在は大きなバリューに映る。それはスポンサーが絡んだ公式案件・ゲーム大会でも同じで、今後も彼が関わるPR案件やゲーム大会は増えていくだろう。間違いなく、いま日本のネットシーンにおいてもっとも波にノッている人物の一人だと言ってもいい。

 HIKAKIN・渋谷ハルとのコラボ動画のなかで、「今後VTuberはどうなっていくと思いますか?」というHIKAKINの質問に対し、「(渋谷ハルと同じで)オレも垣根はなくなると思っていて、VTuberっていうものの目新しさはもう完全に消えて、人気のVTuberはずっと上に居続ける。普通のYouTubeと変わりがなくなる」と答えている。

 この視点は、当連載が「Vtuberコラム」ではなく、「ヴァーチャルタレントコラム」と銘打っているのとほぼ同意義の意味を持っている。トップYouTuberrがいわゆる人気芸能タレントと同等の地位を得たここ数年を踏まえ、トップVTuberも真の意味でヴァーチャル“タレント”だと言える世の中になるはず。そのとき、VTuberシーンの中心に葛葉はドンと立っているのだろう、それもそう遠くない未来にだ。

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