「WAON」と「nanaco」は使うべき? Apple Payに対応すればポイントが貯めやすくなるかも
イオンリテール株式会社が発行している電子マネー「WAON」と、セブン&アイホールディングスが発行している電子マネー「nanaco」が、年内にApple Payへの対応を目指すと発表した。実装されれば、iPhoneやApple Watchで同カードが使えるようになる。
昨今はキャッシュレス社会が叫ばれているが、そもそも「WAON」や「nanaco」とはどういったサービスなのか。概要を説明しつつ、Apple Pay対応のメリットを考えてみたい。
「WAON」は、イオンやマックスバリュなどのイオングループで使える電子マネーサービス。物理カードで発行し、コンビニなどで現金をチャージすることでプリペイドカードとして使えるものだ。
使用可能店舗は、現在約84万店。「WAON」で支払った場合、200円ごとに1ポイント(=1円相当)のポイントが付与され、次回からは1ポイント1円分のWAONに交換して買い物をしたり、他サービスのポイントやJALマイルに交換ができる。有効期限は1年間の加算期間を含む最大2年間。
「nanaco」は、セブンイレブンやイトーヨーカドー、LOFTなどのセブン&アイグループ各店で使える電子マネーサービス。使用可能店舗は現在約80万店。使い方も「WAON」とほとんど同じだ。
これらの電子マネーカードのメリットは、決済時に現金が不要な点と、ポイントが貯まる点だ。イオンやイトーヨーカドーなど、日用品や食品の買い物でポイントが貯まるのは大きい。nanacoユーザーなら、コンビニもセブンイレブンを選ぶことが多くなるだろう。
一方のデメリットは、やはり物理カードが増える面倒さだ。SuicaやICOCA、PASMOのような交通系ICカードを持っていれば、わざわざ「WAON」「nanaco」がなくともキャッシュレス決済ができてしまう。