米・英国でTikTokの利用時間がYouTube超え ただし日韓では依然YouTube優位
米調査会社、AppAnnieの最新のレポートで、米国、また英国でのTikTokの利用時間が、YouTubeを上回っていることがわかった。
本調査は、「ダウンロード数、課金額、および利用時間を、パンデミック前後(2019年第4四半期・2021年第2四半期)で比較して、大きな成長を遂げているモバイルアプリのカテゴリを調査した」ものだという。
レポートを見てみると、2021年5月の時点で、米国のユーザーはTikTokを月に24.5時間、英国では月に26時間を費やしている。2019年12月と比較すると、それぞれ50%と80%増加した形だ。対してYouTubeは、米国で22.5時間、英国で16時間と、両国ともTikTokを下回る結果となった。一方韓国では、月に平均40時間をYouTubeに費やしており、TikTokに2.5倍以上の差をつけることとなった。日本もまた同様に、YouTubeの利用時間が2.5倍以上多い結果となっている。
ざっくりと言えば、米英ではショート動画、日韓では長尺動画が人気のようだ。
またレポートはゲームカテゴリの成長についても言及しており、「ゲームは、主にアプリ内課金を通じて、アプリストアの売上の成長に最も貢献している」と述べている。2021年第2四半期には、アプリストア全体の売上が66億7000万ドル(約7400億円)に達し、特に『ウマ娘 プリティーダービー』や、『クラッシュ・オブ・クラン』が目覚ましい成長を遂げたようだ。
そのほか、パンデミック以降、ヘルス・フィットネス系や、フード系のアプリの利用時間が劇的に伸びたことなども指摘している。コロナウイルスの流行で苦境に立たされる業界が多い中、ウェブ・IT業界にとってはむしろ順調な1年半であったと言えそうだ。
(画像=App Annieより)
■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。
〈Source〉
https://www.appannie.com/en/insights/market-data/mobile-market-pandemic-recovery-signs/
https://www.tubefilter.com/2021/07/05/app-annie-how-many-hours-users-spend-on-tiktok-youtube-facebook/