水を油で揚げ、バナナの皮での滑り方を検証……好奇心をくすぐる化学系チャンネルがすごい

 好奇心の扉を開いてくれる化学系YouTubeチャンネル。以前もリアルサウンドテックでは、元NASA所属の科学系YouTuberマーク・ロバーなどを紹介した。今回取り上げるYouTubeチャンネルも、存分に科学の楽しさを教えてくれる。

 アクション・ラボは登録者数337万人の人気科学系チャンネル。投稿者のジェームスは科学系YouTuberになる前は、化学技術者として博士号を取得し、キャリアを築いていたそうだ。

 最初に紹介する動画では、なんと水を油で揚げてフライ料理を作るという。

How To Make Fried Water

 コンブやワカメなどにふくまれる、アルギン酸ナトリウムを溶かした水を、スプーンで塩化カルシウム加えた水に入れると、化学反応でわらびもちのように水が固まるのは衝撃的。自動翻訳の字幕などを表示させれば、楽しいだけではなく科学についても知見を深めることができる。

 ジェームスは最終的に水のフライ2つを完成させた。だが、肝心のお味は……1つはまあまあ、残念ながらもう1つは激マズという結果になった。

 続いて紹介するのは、フィクションの定番シーンの疑問を検証する動画。

Do Banana Peels Really Make You Slip in a Go-Kart Race?

 コメディ映画やゲームでは定番のバナナの皮でずっこけるシーン。こちらの動画では、実際バナナの皮はどれほどすべるのか? また、どのような剥きかたをしたバナナの皮がすべりやすいのか? を検証している。最後はジェームスが体を張って、ゴーカートに乗ってバナナの皮のすべりかたを検証。その様子はマリオカートさながら。

 投稿者ジェームスはアクション・ラボで紹介した内容を、実践することは推奨していない。刺激的な実験を安全におこなえるのは、ジェームスがプロフェッショナルだから。彼の言う通り、画面越しに楽しむに留めておくのがいいだろう。

 科学に興味がある人はもちろん、苦手意識のある人も楽しく観られるアクション・ラボ。ぜひ一度視聴してみてほしい。

アクション・ラボのYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/c/TheActionLab
アクション・ラボのFacebook
https://www.facebook.com/theactionlabofficia
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■日比生梨香子
英国の大学を卒業後フリーライターになりました。山口百恵ファンです。サブカルチャーに関心があります。Instagramnote

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