彦摩呂、寺門ジモンに石塚英彦……続々デビューの“グルメ系芸能人YouTuber”に注目
お笑いコンビ・ホンジャマカの“石ちゃん”こと石塚英彦が、これまでグルメの仕事でお世話になった飲食店に、恩返しという意味を込めてYouTubeチャンネルを開設した。挨拶動画では、「普段やっている番組と変わらないくらいの気持ちでやらせてもらっています」と初の試みであるYouTubeに対して意気込んだ。
翌日に公開された動画では、過去にグルメロケで石塚が訪れた、下北沢の「旧ヤム邸シモキタ荘」から、あいがけカレーをテイクアウト。店主とオンラインで会話をしながら食レポを実施。まずは一口目でお決まりの「まいうー」と一言。その後も、店主に「スパイスは何種類?」「タイ米ですか?」などと尋ねながら、お得意のボケをはさみつつ食べ進める。石塚らしい、ほのぼのとした雰囲気のわかりやすい食レポとなっており、食に詳しくない人でも「ちょっと食べてみようかな」という気持ちにさせてくれる。また、最後は絵を趣味とする石塚が、自身が描いた絵を店主にプレゼントするなど、YouTubeならではのオリジナリティも出している。
今後は、食を中心に、テレビではあまり見られない自身の趣味も紹介していきたいという。また、「一方的ではなく、みんなで作り上げるチャンネルにしたい」と話し、テレビとはひと味ちがった“石ちゃん”の姿が見られるチャンネルとなりそうだ。
グルメ企画は、テレビだけでなくYouTubeでも人気コンテンツだ。芸能人YouTuberのチャンネル開設が相次ぐなかで、肉を語らせたら右に出るものはいないと評判のダチョウ倶楽部・寺門ジモンも積極的に動画を投稿している。
6月11日に公開された動画では、寺門が“肉の聖地”と評する「ミート谷澤」に訪れ、筋トレ系YouTuber・マッスルグリルとの食レポ対決を実施した。裏メニューのWハンバーグを食しながら、寺門お得意の“ウザ節”全開でマッスルに食べ方を伝授。食レポ対決のはずが、一口食べるごとに叫び声を発するなど、リアクションが勝ってしまう。さらには、寺門がマッスルグリルにきっちりと食べ方を指南するという展開に。
このように、「寺門ジモンのウザちゃんねる」では、視聴者を置いてけぼりにするスタイル(?)で、寺門の食に対する熱いこだわりが、こってりと語られる動画が多い。通常の動画でも十分にそのこだわりは伝わってくるが、さらに一部のマニアだけを対象にした、寺門が好きなことを好きなだけ語る“裏バージョン”の動画も存在しているから驚きだ。肉を始め、食にとことん魅せられた男のチャンネルは、同じく食に魅せられた“通”向けのチャンネルといえる。
そして現在は動画更新が滞っているが、ベテラングルメリポーター・彦摩呂のチャンネルも忘れてはならない。「彦摩呂ちゃんねる~満腹大王~」(チャンネル名からして美味しそう)では、彦摩呂がプライベートやテレビ番組で訪れたおすすめの飲食店や、お取り寄せグルメを紹介する“食一筋”のチャンネルとなっている。
3月に公開された最新の動画では、五反田にある「らーめん平太周」の“背脂チャッチャ系”ラーメンを紹介。ラーメンを「背脂のゲリラ豪雨」「麺の草木染め」など、彼の武器である独特なワードで紹介する。もちろんそれだけではなく、店がこだわっている手剥きのニンニクに注目したり、茹でる前の麺に触れたりと、素材を一つひとつ丁寧に解説していく。
また、カメラワークもグルメ番組さながらで、調理工程や調理中の手元をアップにするなど、お店の特色が事細かに伝わってくる。美味しいお店を探すときには、ぜひとも参考にしたいチャンネルだ。
このように、グルメ系芸能人による個性豊かなYouTubeチャンネルは、視聴者の食への探求心を沸き立たせてくれる。外食が制限されている今だからこそ、グルメチャンネルでお気に入りのお店のストックを作ってみてはいかがだろう。