『ドラ恋 ~KISS or kiss~』6話ーーその「好き」は演技?本心? 女子からの“告白オーディション”の結果は……
第6話の見どころは、今シーズンから“新ルール”も導入された「中間告白」だろう。女子が気になる男子を呼び出し、ドラマ第4話「抱きしめたい」のオーディションと公開告白を兼ねた芝居をする。台本の女性からの告白部分のみ“自分の言葉でのアドリブ”となり、そこで自身の本心を伝えるのだ。
ストーリーは大学のサークル合宿で女性が密かに想いを寄せていた相手を呼び出し、抱きしめて告白するというもの。その後、台本上は男子からの返答はなく、男子は何もリアクションできないことになっている。今回のオーディションはカメラテストも兼ねており、稽古場の目の前の防波堤で2人きりで芝居し、その様子をモニター越しに澤田(育子)先生と他のメンバーで見守る。
トップバッターのアユリ(吉永アユリ)が呼び出したのは第一印象から変わらずのケイスケ(木田佳介)だ。アユリの表情が今までで一番“恋する女子”そのものだった。告白部分では、「もっと喋りたいし知りたいし、ずっと一緒にいたい」と想いを伝えた上で、初回ペア組以来、彼女がずっとインタビューで話してきた通り、ケイスケと一緒にペアを組んで絶対に主演を獲りたいということも宣誓していた。ケイスケは後者については自分も同じ気持ちであることだけ答えてハグしていたが、どこか妹のように接しているかに見えた。
かなり意外だったのは、りおん(谷本琳音)が選んだ相手も同じくケイスケだったことだ。あつき(樫尾篤紀)に想いを寄せ、ドラマ2話目では見事ともに主演を獲りキスシーンを演じるも、あつきの気持ちに全く変化はもたらされなかった切ない片想いが印象的だったりおん。
一向に振り向いてはくれないあつきと一緒にいるのがいつしか辛く苦しくなってきた頃に、ペア決めで一緒になったのがケイスケだったのだ。その際、りおんが“楽しくお芝居ができそうで安心した”と答えていたが、落ち込んでいたりおんの気持ちをケイスケが救ったようだ。告白部分でも「ケイスケがかけてくれた何気ない言葉がまた前向きな気持ちにさせてくれた。今ね、りおんがいるのはケイスケくんのおかげ」と感謝と好意を伝える。
告白オーディション前に「頭に思い浮かぶ人は1人いて、7割がた気持ちは決まっているけれど、あとは自分の勇気次第」と話していたりおんだったが、今回のケイスケの反応を見る限り、勇気を出して正解だったのではなかろうか。ケイスケはりおんの頭を撫で「照れんな」と思わず本音が溢れたようだった。アユリの時と比べて意外性もあったのはもちろんだが、表情が綻んでいたような気がする。
みやび(飯野雅)は第一印象から変わらずやす(藤林泰也)を指名。台詞部分と違い、告白部分だけ元来の関西弁が出ており、より緊張感や“生っぽさ”が伝わってきた(お芝居でも関西弁が出るやすに影響され関西弁が引き出された可能性もあるが、それだけではないかと思う)。「多分もう好きです」まで明言していた彼女の勇気に拍手だ。