“ため池”の危険性を示す衝撃の動画がYouTube「急上昇動画」1位に アウトドアシーズンへ向けた注意喚起に

 普段はエンタメ系の動画が上位を占めることが多いYouTubeの「急上昇動画」ランキングにおいて、5月11日に「ため池からの這い上がり」という動画が1位となり、12日現在もランクインを続け話題を広げている。

 本動画はYahoo!ニュース「個人」コーナーで10日に公開された記事「ため池に落ちると、なぜ命を落とすのか」(https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohidetoshi/20210510-00237132/)に合わせて展開された動画で、前日に起こった香川県丸亀市での死亡事故をきっかけに、水難学会が注意喚起を行うものだ。急上昇動画になったことで、当該記事を読んでいない層にも広く視聴されており、これからのアウトドアレジャーシーズンに向けて、高い啓発効果を発揮していると言える。

 これから夏に向けての、釣りや水辺の遊びには悲しいことに水難事故がつきもの。なかでも「ため池」は、波も水の流れもない安心感からか、ついつい警戒心が少なくなってしまい、不用意に入ってしまうケースがあるという。その危険性を伝えているのが、「動画1 ため池に落ちる様子」だ。一見なんてことのない水面だが、足を水に少しだけ浸けたら、滑って一気に池の中へと吸い込まれていった。わずか数秒で、肩の位置に水面があることがわかる。

動画1 ため池に落ちる様子 Accidental immersion in the pond

 そして怖いのが「動画2 ため池からの這い上がり」だ。普段から鍛えているであろう、現役の水難救助隊員が自力で上がろうとしているが、腰が水面に出るくらいの地点で足が滑り、それ以上は上がれなく「もう限界です」と周囲に告げていた。概要欄には「無理するとむしろ、より深い方に体がもっていかれます。勢いをつけて上がろうとすると、反動でさらに深い方にもっていかれ、呼吸を確保できなくなれば、そこで溺水します」と記載されている。

動画2 ため池からの這い上がり Crawling up for survival from the pond

 動画のコメント欄には「ため池=アリ地獄」と書かれているが、正にそんな感じ。また、「これくらいの斜面、もし子供が落ちたら、助けられると思って自分も入っちゃうかもしれないな…」というコメントもあったが、この発想こそが“危険”と感じられる動画となっている。

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