90年代名作ゲーム、なぜいま復刻ラッシュ? 『サガ フロンティア リマスター』の発売から考える

90年代の名作ゲーム、なぜ復刻ラッシュ?

往年の名作がいま復刻される意義

 ゲーム業界で昨年から続く“名作復刻”のトレンドには、いまだからこその意義があると感じている。これまでフリークと旧作の貴重な接点となってきたゲームアーカイブスが、今夏をもってサービス終了となるからだ。先日公開された記事(PS3・PSP・PS Vitaでいま遊んでおきたい“不朽の名作”)にも書いたとおり、このタイミングで多くの過去作品たちが、パッケージと実機の所有を前提にしかプレイできなくなる。PlayStationとPlayStation2が切り拓いてきたゲームカルチャーの約15年ほどが、歴史の中に埋没してしまうことになるのだ。

 もちろん『サガ フロンティア』も例外ではない。今回のリマスター化がなければ、“噂にはよく聞くが、いまとなってはプレイできないRPG”となってしまっていただろう。

 今後は前項で挙げたスクウェアの黄金期を彩ったタイトルの中から、新たなリメイク・リマスターが登場すると予測される。あなたが復刻を期待するのはどのタイトルだろうか。私は『ゼノギアス』のリメイクに1票を投じたい。

■結木千尋
ユウキチヒロ。多趣味なフリーライター。
執筆領域は音楽、ゲーム、グルメ、テクノロジーなど。カルチャー系を中心に幅広いジャンルで執筆をおこなう。
人当たりのいい人見知りだが、絶対に信じてもらえないタイプ。Twitter:@yuuki_chihiro

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