『New ポケモンスナップ』に感じた、スマホ時代ならではの“工夫” 『あつ森』に続く社会現象に?

『ポケモンスナップ』に感じた“スマホ時代の工夫”

ゲーム内SNSで世界中の人とつながる輪

 調査が終了するとカガミ博士が撮った写真を評価してくれる。評価基準はたくさんあるが、なかでもポケモンの行動の珍しさを表す星は、ポケモン一匹につき四種類全部集めたくなってしまう、やり込み要素の一つだ。

 また撮影した写真は調査後に位置や回転を変更したり、ぼかしやフィルタをかけて幻影的な雰囲気にすることも可能だ。かわいらしいスタンプやフレームでさらに加工して素敵なタイトルをつければ自分だけの1枚を作ることができる。

 インターネットを利用すれば、世界中の人に撮影した写真を見てもらうことができる(オンラインプレイの利用には、「Nintendo Switch Online」への加入が必要/有料)。ゲーム内SNSでは、いいね機能のような「りんごメダル」を他のプレイヤーに送ったり、スコアを競い合うなどの楽しみ方もあり、前作に比べ世界中の人と楽しむゲームへと大きく進化しているという印象を受ける。前作は撮ったポケモンの写真をコンビニでシールにして印刷することができたが、今作はそれらの物理的な展開は不明。ここは続報に期待したい。

美しい大自然と愛らしいポケモンに癒されよう

 何より筆者が今作の『New ポケモンスナップ』をプレイしてみて一番心が躍った点は、“グラフィックの美しさ”である。前作から22年の時を経て大幅にレベルアップした精巧なグラフィックで描かれるレンティル地方の大自然と、そこで自由に暮らす200種類以上ものポケモンは見ているだけでとても癒される。私は川でバシャバシャと泳ぐビッパを見て、不覚にも推しポケモンが増えてしまった。

 スマートフォンの普及により写真を気軽に共有できるようになったいま、写真をテーマにした本作は時代にとてもマッチした作品ではないだろうか。Nintendo SwitchはTwitterなどのSNS連携に力を入れており、昨年『あつまれ どうぶつの森』が社会現象になるほど流行した際には多くの投稿が見られた。またTwitterでは「#ポケモンと生活」というハッシュタグとともに、ポケモンと人間が共に生活していたら……というテーマで描かれたイラストや漫画をアップする投稿が人気だ。今作もポケモンに日々癒されているプレイヤーの投稿で盛り上がることだろう。

 外出も控えることの多い昨今、是非『New ポケモンスナップ』で家にいながら、美しい景色の中で自由気ままに暮らすポケモンを撮影して気分をリフレッシュしてみてはどうだろうか。

■怠田ユニ
秋葉原でメイドさんをしたあと、セルフプロデュースアイドル 回せ!グルーヴ開発部 にて活動。グループ解散後の現在は作詞やYouTubeへの動画投稿、90年代カルチャーをテーマにした主催トークイベントなどを中心に活動しています。
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