色褪せない『パワプロ6』サクセスモードの思い出 可能性無限大の熱血大学から、全てが異次元の仏契大学まで

 野球ゲームの定番『実況パワフルプロ野球』シリーズ。対戦やペナントなど様々なモードが楽しめるが、やはり一番の魅力は、オリジナル選手を育成する「サクセスモード」である。とりわけ、1999年3月に発売された『実況パワフルプロ野球6』(以下、パワプロ6)のサクセスを、今も懐かしむファンは非常に多い。

 パワプロ6のサクセスは大学が舞台となり、勉強ができないと練習に参加できない「官僚大学」、主人公の永遠のライバル・猪狩守と同じチームでプレイできる「あかつき大学」など、個性的な6つの大学を選択できる。本稿ではそのなかでも、特に筆者が思い出深い大学について語りたい。

可能性無限大の熱血大学

 個人的に最もプレイしたのは「熱血大学」だ。特徴的なのは、ゲーム開始時に部員が主人公と親友の“矢部”の2人しかおらず、練習そっちのけでスポーツ漫画にありがちな“部員勧誘”に奔走しなければいけないこと。部員勧誘は、チラシを使って一般学生を入部させる方法と、テニス部やサッカー部など他の部活に直接出向いて勧誘する、という大胆不敵な方法の2つが選択できる。

 チラシを使った場合、入部してくれる一般学生は能力が低いうえに学年がバラバラ。3、4年生の部員が多く入部してしまうと卒業に伴い退部してしまうため、再度部員勧誘が必要になる。とは言え、1回の勧誘で一気に4人も入部することもあり、リスクがありつつもメリットも少なくない。

 一方、他の部活から引き抜く場合、一般学生の勧誘と違って1回の勧誘で1人しか入部が望めない。しかし、サッカー部であれば走力が高い、相撲部であればパワーが高い、という傾向があり、自分がほしい戦力をピンポイントで補強できる。その中でも、各部にエース格の固定キャラが存在し、彼らを獲得できる旨味は非常に大きい。固定キャラはプロ顔負けの能力を持っているため、引き抜きに成功するとチーム力を一気に上げられる。

 加えて、固定キャラには独自イベントがあり、剣道部の部長·酒井と一緒に竹刀を振ってミートがアップしたり、陸上部の黒木と一緒に砲丸投げして肩力がアップしたりなど、どれも選手育成の追い風になるものばかり。中でも、テニス部の斎藤は一緒に“ラケットを振る”というシンプルなイベントであるにもかかわらず、打者にとって最高の特殊能力「アベレージヒッター」をあっさり獲得できる。齊藤は猪狩守顔負けの能力を持った投手であるため、熱血大学で野手を育てた時は、喉から手が出るほど獲得したい逸材だった。