TikTok LIVE、インスタライブ、LINE LIVE……各社ライブ配信を機能比較してみた
17 LIVE
台湾発の動画配信アプリで、海外の配信者が多いのが特徴。LIVE配信者を「ライバー」という職業として確立する立役者となったのがこのアプリでもある。“イチナナライバー”には2種類あり、運営局から認定される公式認証ライバー(プロライバー)と一般ユーザーライバーに分かれ、プロライバーは国内に1万5000人以上いるようだ。プロライバーはさながらタレントのようだ。イチナナライバーの収入は視聴者からのギフトポイント(他のLIVE配信アプリで言う“投げ銭”)の分配金となる。
TikTok LIVE
ショートムービープラットフォーム「TikTok」のライブ配信機能。世界で20億ダウンロードを突破し、若年層だけでなく幅広い層に支持されている。海外に向けての配信も可能で、コラボ配信機能によってこのコロナ禍でも国境を越えてクリエイター同士のコラボが盛んに行われている。今年3月に入ってから実装された「TikTok LIVE Gifting」によって、国内外の様々なクリエイターにギフトを送ること、そして受け取ることが可能に。クリエイターとファンの直接の交流がより密に、活発になることが期待されている。
また、配信しているアカウントのフォロワーだけではなく、興味関心の高そうなユーザーのおすすめフィードにも表示されるため、幅広いユーザーへリーチできるのも同サービスの強みといえそうだ。
様々なアーティストやクリエイターによるLIVE配信はもちろん、日本花火推進協力会とタッグを組み実現した新しい形の花火ショー『TikTok HANABI LIVE』や、ヨーロッパの歴史ある美術館が日本のユーザー向けに美術作品コレクションの数々を日本語で配信する『GoToアート〜TikTok LIVEで巡る5日間欧州アートの旅〜』など、昨年7月のサービス開始早々に、多岐にわたるコラボ先と画期的な取り組みがいくつも生まれている。
時間も物理的な距離も心理的ハードルもひょいと飛び越えて“そこにしか生まれない一期一会”や“化学反応”を見せてくれる「LIVE配信」の可能性は、今後もますます広がるばかりだろう。
(画像=Unsplashより)
■佳香(かこ)
元出版社勤務。現在都内OL時々ライター業。三度の飯より映画・ドラマが好きで劇場鑑賞映画本数は年間約100本。Twitter:https://twitter.com/Tominokoji