中国でユニクロ“子供服チャレンジ”が問題に ボディシェイミングを促進すると批判

 中国で、大人の女性たちがユニクロの子供服を着用して自撮りするバイラルチャレンジ(※)が問題となっている。

(※)SNSで話題になることを狙った取り組み

 米メディア『The New York Times』によると、“子供服チャレンジ”は、小さい服を着られるほどスタイルが良いことをアピールする女性たちによって一気にブームとなった。しかし、人の見た目を批判する「ボディシェイミング」を促進するとして、激しい議論を巻き起こしている。

 社会行動科学のティナ・ロシェル准教授は「これは、女性たちにスリム体型になるよう圧力をかけるだけでなく、女性たちが性的対象として強調される危険なブームだ」と述べた。

 中国版TwitterのWeiboでは、「#大人がユニクロの子供服を試着する(和訳)」が6億8000万回以上閲覧されており、その注目度の高さが伺える。ただ非現実的なスリム体型に疑問をもつ声や、服が伸びてしまうことへの批判も。コメント欄には、「痩せている彼女たちの姿はうらやましいけど、試着後はその服を買うべき。伸びてしまった服を、子どもたちがどうのように着るというの?」といった声も見られた。

 ユニクロはこの問題について正式なコメントを発表していない。

 『The New York Times』によると、この“子供服チャレンジ”は、「BMスタイル」から発生したものだとする声も多いという。BMとはイタリアのブランド「Brandy Melville」のことで、プチプライスながら、トップモデルのジジ・ハディッドやヘイリー・ビーバーらもハイブランドに交えて着用している。若者向けでカジュアル、そしてなにより小さく、サイズは基本的にワンサイズのみ。このブランドを着こなすことがティーンの間でステータスとなっているようだ。

 香港中文大学の文化研究のジン・タン助教授は、今回の問題について「子供サイズを自慢する女性たちを批判する前に、まず女性に対する多大な社会的圧力と、アパレル業界が私たちの見た目を標準化するのに大きな力を持っていること疑問視する必要がある」と語った。

 中国では近年、プラスサイズボディに対する意識が高まっている。しかし、香港城市大学のロシェル博士は、「女性たちの間で、ボディシェイミングの根絶を呼びかけ、SNSにその経験を共有する動きが見られる一方で、社会全体が変化していることを示す指標はほとんどない」と述べた。

 私たちは、画一的な美しさの追求を改めるべきかもしれない。

(画像=Pixabayより)

■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。

〈Source〉
https://www.nytimes.com/2021/03/18/world/asia/china-uniqlo-women-childrens-clothes.html