iOS 14.5の「デフォルト音楽アプリ」設定は期待はずれ? 新機能が続々明らかに

iOS 14.5「デフォルト音楽」設定は期待はずれ?

 Appleは今月2日、開発者向けにiOS14.5ベータ3を、3日には一般ユーザー向けにパブリックベータ3を公開した。

 iOS14.5のアップデートで注目されるのが、Siriで起動する「音楽プレーヤーを指定する機能」だ。

 これまでは、ユーザーがSiriに音楽を再生するよう声をかけると、Apple Musicが起動することもあれば、Spotifyの場合もあった。どの音楽サービスが起動されるかがあいまいだった中、iOS14.5では、どのサービスを利用するか尋ねるオプションが追加されるという。そして次に音楽をかけるよう声をかけた場合、前回指定したサービスを起動するようだ。

 ただしAppleは「音楽アプリをデフォルトとして設定するサポートではなく、Siriの性能向上の一環である」とガジェット系メディア『TechCrunch』に述べている。そのため一度サービスを指定したあとも、再びどれを利用するか尋ねる場合があるとしている。

 米ガジェット系メディア『9TO5Mac』は、「AmazonのAlexaでは、ユーザーはモバイルアプリを介して、デフォルトのオーディオサービスを設定することができる。これに比べて、Appleのアプローチはあいまいだ」と評した。

「AirTags(仮称)」の発売も間近か 「友達を探す」に「持ち物」タブが追加

 今回のアップデートによって、持ち物を追跡できるタイル「AirTags(仮称)」の発売がより現実味を帯びてきた。

 iOS14.5では、アプリ「友達を探す」に、新しく「持ち物」タブが追加された。これにより、リリースが噂される「AirTags」や、他メーカーの追跡アクセサリを持ち物に装着することで、紛失した際にアイテムを追跡できるようになる。持ち物の追跡はこれまでも裏機能として知られていたが、今回デフォルト表示となったため、いよいよ「AirTags」発売間近と期待されている。

 また「友達を探す」でユーザーの手元にあるアイテムが追跡対象となった場合に、警告を出す新機能もリリースされている。iOS開発者のベンジャミン・メイヨー氏によると、「Item Safety Alerts」とされるこの機能は、「AirTags」によるストーカー行為を防ぐための試みのようだ。

 間もなくお披露目されるであろう「AirTags」に、ユーザーの期待も膨らんでいる。

■堀口佐知
ガジェット初心者のWebライター兼イラストレーター(自称)。女性向けソーシャルゲームや男性声優関連の記事を多く執筆している。

〈Source〉
https://9to5mac.com/2021/03/03/ios-14-5-public-beta-3/
https://9to5mac.com/2021/03/04/ios-14-5-nebulous-siri-audio-feature-not-default-nope/
https://gizmodo.com/setting-spotify-as-a-default-music-app-in-ios-14-5-isnt-1846410611
https://www.foxbusiness.com/technology/new-iphone-feature-will-alert-you-if-youre-being-stalked

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