新しいAIは人間のミスを予測できる? AIが“人間らしさ”を追求した先に待つ可能性

人間らしい汎用AIは医療に応用できる?

 汎用AIというのは、今までの特化型AIと言われるものに反し、一つの特定の機能において卓越するのではなく、様々な知識やスキルを総合的に応用し、人間的な思考に近づけていくものを指す。これは、少ないデータ量でより効率的に学習ができたり今回のMaiaのようにミスの可能性を指摘することができるなど、複合的なアプローチを実行できることにつながっていく。この新しいAIは、医療業界やビジネス間の交渉、従業員間の行動の予測などに応用できる可能性がある。

 たとえば、医療現場で医師が下した医療画像への診断の予測から人間の犯しガチなミスを理解できる。Maiaの「人間を理解できる=人間のミスを予測できる」という図式は、学習ツールとして非常に有用性がある。人工知能が人間と対等に交渉できる日は、そう遠くないのかもしれない。

(画像=Unsplashより)

■mugiho
ニュージーランドの大学でマオリ文化の発展・都市計画・教育について学びながら映画、テック、文化芸術について執筆するフリーライターと翻訳家。人間観察をしながらたまにそれらについて書いたり撮ったりしている。

〈Source〉
https://maiachess.com/
https://www.wired.com/story/new-artificial-intelligence-mistakes-purpose-chess/
https://news.cornell.edu/stories/2021/01/chess-engine-sacrifices-mastery-mimic-human-play
https://deepmind.com/blog/article/alphazero-shedding-new-light-grand-games-chess-shogi-and-go
https://fivethirtyeight.com/features/rage-against-the-machines/
https://techxplore.com/news/2020-09-deepmind-alphazero-life-art-chess.html
https://www.wired.com/2012/09/deep-blue-computer-bug/

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