TikTok LIVEが生んだスター・炊き立てご飯(しょーき)のルーツは”吉本新喜劇”? へりむとの関係性にも迫る

 コロナ禍での移動の制限も軽やかに飛び越えて、様々な国のクリエイターとのコラボライブを実現している“気になる人”がいる。彼の名は、炊き立てご飯(しょーき/https://vt.tiktok.com/ZSJeNJv8W/)。主戦場はTikTokで、「TikTok LIVE」を使ったライブ配信が大人気。先月に配信した韓国人クリエイター・へりむとのコラボライブが特に注目を集め、最大同時視聴は6万人以上、さらに、Twitterでは2人の名前を合わせた「#しょーきへりむ」がトレンド入りを果たした。今回は彼に、トップクリエイターのひとりになるまでの道のりやコラボ配信について、詳しい話を聞いた。(佳香)

初絡みは“見知らぬトルコ人”

――早速ですが、しょーきさんはTikTokを始める前は何をされていたんですか?

炊き立てご飯(以下、しょーき): 高校を卒業する前にTikTokを始めたんですが、それまでは普通の高校生でした。それから地元・兵庫で営業の仕事をしながら、投稿を続けていました。

――TikTokで投稿を始めたきっかけはなんでしたか?

しょーき: 日本にTikTokが上陸したてのころで、周りの友達の中でTikTokを始めている人は誰もいなかったんですが、僕はたまにチェックしていて。フォーエイトのこたつさんとゆうすけさんが好きで、自分も面白い動画を撮りたいと思って投稿を始めました。

――そこから最初のバズまでにかかった時間はどれくらいでしたか?

しょーき:最初の「ピクミンの真似をする」という投稿に、6万いいねがつきました。その次にバズったのは1ヶ月後くらいに投稿した4投稿目で、ジャニーズの曲が流れてテンションが上がる女子のモノマネ動画だったんですが、これが当時有名だったカップルYouTuberさんに紹介してもらったこともあって、沢山の人に見てもらえたんです。そのあたりで、友人からも「おすすめ動画」に上がってきたという報告をもらったり、街で声をかけられたりするようになりました。温泉の脱衣所で、自分よりも若い男の子から「しょーきさんですか……?」なんて話しかけられたり(笑)。

――しょーきさんのなかで“バズる投稿”に共通する法則はありますか?

しょーき:「共感」と「面白さ」が盛り込まれていることだと思います。日常の何気ない面白さを見逃さないようにするために、夜にボーッとしてる時や、ライブ配信で普通に話しながら「あ、これいいな」と感じた言葉やネタは、思いついたら全部携帯にメモしてるんです。後から見直して、それを投稿することが多いですね。

――しょーきさんの「面白い」というアンテナはどこで磨かれたと思いますか?

しょーき:僕、小さいころから吉本新喜劇がめっちゃ好きで。万人受けするお笑いの型や、言葉よりも動きや絵面で笑いを成立させるところは、新喜劇を観てきたからこそ勝手に身に付いているのかなと思います。あとは、TVでバラエティー番組も観ます。『全力!脱力タイムズ』とか『しゃべくり007』が好きですね。どのタイミングでMCの方が突っ込むのかとか、間合いや掛け合いのタイミングを観ています。

――最初の投稿から多くの人の目を集めたしょーきさんですが、以降の活動で苦労したことやスランプはありましたか。

しょーき:実は僕、一時期TikTokを離れていたんですよ。営業の仕事が忙しくなった時期と重なって「もうやめてもいいかな」と思っちゃって。でもそんな時に、長い付き合いの美容師さんに「お前には魅力があるから続けろよ」と背中を押してもらって。

――いいお話! ブランクを経て、TikTokに戻ってきてからは順調だったんですか?

しょーき:いや、最初TikTok LIVEを始めたばっかりの頃は視聴者も40人くらいだったんです。「この人、面白い」って思ってもらえるように、毎日ライブ配信するようにしました。

――しょーきさんが考えるライブ配信のコツとは。

しょーき:一人ひとりの視聴者さんを大切にするのが、なにより大事だと思います。やり方はそれぞれのコメントに反応するなど色々あると思いますし、イケメン枠の人だと視聴者さんも「名前を呼んでもらえただけで嬉しい」となるはずです。僕はお笑い担当として全力で楽しんでもらえるようにしていますよ。

――なるほど。ライブ配信と動画投稿、それぞれで得られる喜びは違いますか?

しょーき:全然違いますね。ライブは視聴者の方のリアクションがダイレクトにくるので、そのコメントや皆さんが楽しんで下さっている様子が励みになります。動画の場合は、短時間の動画のコンテンツ力についての評価になってくるので、やっぱりいいねの数やどれだけ拡散されたかが気になります。

――ちなみに、1日のうちTikTokにどれくらいの時間を使っているんでしょうか?

しょーき:平日だったら4時間はTikTokに時間を割いていますね。準備に1時間、その後動画を1本撮って、ライブをして、その後語学の勉強も。休日だったら5〜6時間ですね。

――語学と言えば、海外クリエイターとのコラボ配信をしようと思ったきっかけは何でしたか?

しょーき:TikTok LIVEをしている時に海外の方からいきなり申請が来たんですよ。全然知らない人でトルコの方からだったんですけど、「面白そうやから、やってみよ」 と思ってコラボしました。

――初絡みが見知らぬトルコ人!? その初めてのライブはどうやって乗り切ったんですか?

しょーき: ノリと勢いですね(笑)。英語も全然喋れないんですけど、「ヘイ!」みたいな海外のノリと知ってる単語を使って「フォローミー、フォローミー」って伝えて、最終的には「またコラボしましょう!」と言い合って終わりました。

――言葉もわからない中で、生配信で「上手くいかなかったらどうしよう」「恥をかいたら嫌だな」というような不安はなかったですか?

しょーき: ないですね。それよりも「面白そう!」っていう気持ちが勝っちゃいました。