『今日好き 赤い糸編』第4話ーー最終回目前に“ほぼ失恋”状態も……りょうたの連続サプライズにるなの心が揺れ動く

　今回の旅の副題に運命の“赤い糸”とあるのは、どんな皮肉なのだろう。この旅も2日目夜を迎えたが、メンバー全員を結ぶ赤い糸はますますもつれるばかり。男子4名中3名から好意を寄せられるるな（黒咲月）は、はると（中野晴仁）とりょうた（流稜太）の間で思い悩みながらも、そんなはるとは、るなと因縁を持つるか（早河るか）から猛アタック。りょうたもまた、あおい（一之瀬葵）からアプローチされるなど、至るところで連鎖的な三角関係が生まれ続けている。

　ただ、第4話は先に伝えてしまうと、第1話から張り巡らされてきた様々な“伏線”を一気に回収。大変革が巻き起こったエピソードとなった。彼らの“赤い糸”は、それぞれ誰に繋がっているのかーー。

　第3話終盤、はるととの悲劇的な場面でるなを誘い出したいくと（菅生育利）。2人きりになると、事前に購入していたブレスレットをプレゼントしながら、彼女の意中の相手を探る。だが、その回答からいくとは、自身には好意がないことを静かに悟った様子。前述したように、るなは男子メンバーから向けられたたくさんの恋の矢印を受け止めきれず、軽いパニック状態なのだから無理もないだろう。

　また、お互いに両想いないけはる（池田陽音）とるか。いけはるは、彼女が好意を寄せる“もう一人”のはるととの近況を尋ねる一方、自身がみく（松尾美紅）からアプローチされていることを正直に明かす。その上で、自身の想いはあくまでもるかに向いているとフォローを忘れない。

　そんないけはるはこの旅を通して、はると以上にるかと長い時間を過ごしたという話題から、「なかはるも言ってたけど、めっちゃ声かわいいじゃん」と一言。まさか、ここにも“声が好き”さんがいたとは……。そこから立て続けに、髪型からその色味、私服やくりくりの瞳を褒めるなど、るかのビジュアルにとにかくゾッコンな様子。この話をした後で「（やっと）言えた」と、緊張から解放されたと安心する様子は、もはやデレデレ以外の何物でもない。この2人のカップル成立まで、あとはるかのキモチ次第だろうか。

　この後、全員が宿泊先に合流して夕食を取る……のだが、そんな悠長ではいられない。驚くほどのスピードで、りょうたがすかさず、るなを2ショットに誘う。ここでは、グループ行動で離れている間のことを語り、すかさず「ショッピング行ったんよ。で、いま背中に……隠しとってん、ずっと」とサプライズをするりょうた。プレゼントを隠しても、見えないしっぽが丸見えな子犬系男子の顔つきになっているぞ。

　そんな彼のプレゼントはかわいらしいビーチサンダルだったのだが、るなに履かせてからすぐに「右から脱いで」「裏を見てほしい」と急かしに急かす。るなは言われるがままにサンダルをめくるのだが、そこには「最終日待ってる！」というマジック書きのメッセージが。別れ際に「この言葉通り、オレはずっと待ってます」と綺麗に締めるまで、りょうたらしいポジティブさに満ち溢れたひと時となった。

　また、るかははるとを呼び出し、いまの率直な想いを聞かせてほしいと問い掛ける。すると、はるとは迷うことなく「今はもう、るなのことが好き」と応答。るかは「そっか、ありがとう」という一言をどうにか絞り出すのみだ。前回の『星空編』から続いた恋はいよいよ報われない形に。だが、これははるとだけの決断であり、るかの恋の決着ではない。彼女は最終日、はるとへの告白に向かうのか。