KICS / イマムラケンタ

　堀口や平岡ライフスタイルにかかわるガジェットやグッズを紹介しているが、イマムラケンタのYouTubeチャンネルはまさしく「王道テック系」といった内容で、主にApple製品等の最新のテック情報を中心に構成されている。

　本音を隠さずズバズバと意見するため時には議論を呼ぶこともあるが、イマムラのレビューからは忖度や妥協を許さない信念が感じ取れる。

　そう、イマムラケンタの魅力とは、分かりやすい正確なレビューでも誰よりも速いリアクションでもなく、彼の「キャラクター性」なのだ。彼の喋り方やレビュー内容は、例えそのテックに全く興味がなくとも惹きつけられるものがある。

　イマムラのメインチャンネルは現在更新が止まっており、サブチャンネルではその理由も語っていた。その内容からは、YouTubeのフィールドで活動する事の難しさが読み取れるが、無責任ないちファンとしては、またイマムラの切れ味あるレビューを見たい、というのも正直なところだ。

高澤 けーすけ

　高澤けーすけは撮影機材や動画制作に特化したYouTubeチャンネルを運営している。他のdripメンバーのチャンネルよりもさらに専門性が高く、ターゲットはやや狭い印象だ。とはいえ、コンテンツはハイクオリティで信頼性に足るもので、着実にチャンネル登録者数を増やしている。

　撮影機材と言っても本格的な一眼レフやプロ用のカメラだけではなく、ちょっとした旅行やVlog撮影で素人でも使いやすいアクションカメラや高級コンデジ等も紹介しているのも人気の秘訣だろう。これからYouTubeを始めたい方や少しでもカメラに興味のある層なら誰でも楽しめる内容だ。

　また、何といっても高澤本人からにじみ出るポジティブなオーラによって「カメラ興味ないけど、なんか楽しくて見ちゃう」という新たなニーズにも応えているように思う。

トバログ

 

　洗練された動画チャンネルを見たいと言われたら、間違いなくトバログをおすすめする。そのくらいトバログのコンテンツは美しい。トバログがセッティングしたホワイト基調の仕事場はとにかくカッコいいし、サムネイルはインテリア雑誌と比べて遜色ない程洗練されている。

　とはいえ、トバログのチャンネルの魅力はそういった視覚的要素だけではない。フリーランスとして活動している方の「仕事場」や「バッグの中身」等を取材して公開しているなど、まさに幅広いニーズに答えた動画メディアとして成長し続けているのだ。

　さらに特筆すべきは、トバログのキャラクターだろう。完璧にアンダーコントロールされた動画の印象とは違い、トバログ自身は非常に素朴で尖っていない、まさに癒し系YouTuberなのである。

株式会社dripメンバーのYouTubeチャンネルは見ているだけでも有意義だ

　以上、株式会社dripのメンバーのYouTubeチャンネルを紹介した。どのチャンネルにも言える事は、「見ているだけでQOL上がりそう」と言う点だ。

　スタイリッシュだったりオシャレなアイテム紹介だけでなく、日々の生活の質を上げるためのアイディアや、仕事に対する考え方も教えてくれるのが彼らのチャンネルなのである。これからも彼らがどんなコンテンツを見せてくれるのかとても楽しみである。

■長門繭
フリーライター兼イラストレーター。ブログ運営を中心に2016年からライターとして活動を開始し2018年に独立。エンタメ系、旅行、テック、時事など得意分野は幅広い。現在はイラストレーターとしても活動中。