緊急事態宣言でNintendo Switchはふたたび品薄に? 振り回されるゲームハード市場、今後のカギは
ソニーは『PS4』現行モデルの大部分を“生産終了”に
一方、ハード市場におけるもうひとつの巨頭・ソニー・インタラクティブエンタテインメントは1月5日、PlayStation4(以下、PS4)について、(一部を除く)現行モデルの生産を終了すると明らかにした。対象となったのは、PS4 Slim(CUH-2000シリーズ)の大部分と、PS4 Pro(CUH-7000シリーズ)の全モデルで、すでに生産終了となっていたPS4(CUH-1000シリーズ)を含め、ほぼすべての型番の供給がストップしたことになる。生産を継続するのは、PS4 Slimのジェットブラック・500GBモデル(CUH-2200AB01・税別29,980円)のみで、今後は空いたラインをPlayStation5(以下、PS5)の生産に割り当てる計画だという。
Nintendo Switchと合わせ、昨年のゲーム分野の話題をさらってきたPS5の品薄問題。今回の転換が状況を打開するか、今後の展開から目が離せない。考えうる最悪のシナリオは、PS5の流通不足が解決を見ないうえ、生産終了となったPS4も市場から姿を消すというものだろう。最近では、新型コロナウイルスの変異種が各地で確認されているという報道も耳にする。2021年初頭のゲームハード市場の命運を握るカギは、緊急事態宣言が発出された国内の需要ではなく、生産拠点のある中国、さらにはアジア圏の感染状況にあると言えそうだ。
■結木千尋
ユウキチヒロ。多趣味なフリーライター。
執筆領域は音楽、ゲーム、グルメ、テクノロジーなど。カルチャー系を中心に幅広いジャンルで執筆をおこなう。
人当たりのいい人見知りだが、絶対に信じてもらえないタイプ。Twitter:@yuuki_chihiro