『劇団四季』が自宅で楽しめる 演劇、ミュージカル、落語……文化芸術が観賞できる配信サービスは?
2020年はコロナ禍の影響で、ライブイベントや音楽フェスは中止を余儀なくされ、エンタメ業界は大きなダメージを受ける年となった。
そんな中でも、無観客ライブや席を開けて密を避けたコンサート、入場・退場を制限し、さらに個人情報の把握による感染者の特定など対策に対策を練ってライブを実施する興行会社も少なくない。そして、注目を集めたのがオンラインライブだ。
YouTubeや配信プラットフォームを利用し、自宅や遠隔からでもライブを楽しめる。さらにファンは投げ銭をすることで、アーティストを応援することも可能。本機能の登場によってアーティストとファンとの垣根が低くなったのだ。
ミュージシャンやアーティスト、アイドルに限らず、俳優や女優も同様にコロナ禍で痛手を受けている。特に演劇畑の人は、ステージのショービジネスは生命線のひとつ。舞台の世界でも音楽ライブと同じ危機を迎えている。
そんな演劇・舞台の世界でもオンライン・オンデマンド配信がクローズアップされている。基本的には、音楽のライブと同様でYouTubeや配信プラットフォームを利用して生の演劇を配信。作品はアーカイブとしてあとから観ることもできたりもする。鑑賞者は、劇場に足を運ばなくても舞台を観ることができるため、コロナリスクを抱えずに楽しめる。しかもVR対応のステージなら、VRゴーグルを装着して観ることで、舞台の奥行きや上手や下手の動きまで臨場感のある舞台を自宅にいながら楽しめるのだ。
さらに、関連してインタビュー動画や練習風景、舞台裏まで動画として載せているところもあり、ファンなら満足度の高いオンライン・オンデマンド配信となっている。
今回は、注目の作品と配信サービスを紹介したい。まずはWOWOWオンライン。民法放送局であるWOWOWの動画配信サービス。映画やドラマに加えてレスリングの生放送や、舞台のオンデマンド配信も行っている。例えば、1月5日夜7時には、藤原竜也主演の注目舞台『てにあまる』が生配信される。2011年に「自慢の息子」で岸田國士戯曲賞を受賞した松井周の脚本を巨匠柄本明が演出・出演。高杉真宙、佐久間由衣が脇を固め、4者のカルテットが紡ぎ出す世界観は必見だ。