アフリカでテクノロジーを活用したコロナ対策が成功 好例から考える“政府がDXすることの重要性”

アフリカでテクノロジーを活用したコロナ対策が成功 好例から考える“政府がDXすることの重要性”

 しかし、この情報と給付金の支給は国民登録をしている個人に限られており、この特定の情報にアクセスできない国民たちには届かない、という問題が浮上したため、トーゴ政府はUCバークレーのCentre for Effective Global Actionの代表の一人・Joshua Blumenstockへ「多くの国民たちに支援を普及させるための方法」について問い合わせた。

 Joshuaのチームは、発信履歴などのビックデータを駆使し地域の貧困レベルについて予測することができるほか、衛星映像から屋根の材質や携帯の追加金額、SMSを通したアンケートなどを総合的に分析することによって、貧困地域を特定しフラグする技術を持ち合わせている。Joshuaはこれらの技術に加え、直接発展途上国に現金を寄付できるプログラムGiveDirectlyとトーゴ政府を繋げ、彼らの支給ノウハウを通してより広範囲に渡る支援を可能にした。

 GiveDirectlyは元々、直接貧困地域を歩き回って状況を把握する形態をとるが、今回のコロナの状況でテクノロジーに頼ることとなった。これらの技術で特定された最貧困地域(1日1.25ドル以下)にある携帯電話の持ち主に対し、SMSで政府の給付金プログラムへの登録を促すメッセージが送られる自動システムを11月に発表した。

 実際、開始二週間で3万人への新規登録者に給付金を支給した政府は、このテクノロジーの秘める大きな可能性について確信したようだ。これらの技術は政府や団体によってより大きな人口層に届くことによって効力を発揮する。今回のトーゴ共和国の例に見られるように、コロナに対抗するために政府がデジタルトランスフォーメーションをはかり、技術の効果を確立したことで、さらに幅広い人口に役立つ形でテクノロジーが発展していく。そうしてテクノロジーと政治がより良い関係性を築き上げていくことに繋がるのだろう。

(画像=Pixabayより)

■mugiho
ニュージーランドの大学でマオリ文化の発展・都市計画・教育について学びながら映画、テック、文化芸術について執筆するフリーライターと翻訳家。人間観察をしながらたまにそれらについて書いたり撮ったりしている。

〈Source〉
https://www.wired.com/story/clever-strategy-distribute-covid-aid-satellite-data/
https://govinsider.asia/digital-gov/cina-lawson-minister-of-digital-economy-and-digital-transformation-togo-women-in-govtech-2020/
https://www.ft.com/content/8845a8fb-ae12-423b-a7c9-6cfb5c149827
https://interestingengineering.com/the-technology-industry-in-africa-is-growing#:~:text=The%20Technology%20Industry%20in%20Africa%20is%20Growing,innovation%20hubs%20across%20the%20continent.&text=Africa’s%20technology%20industry%20is%20rapidly,in%20the%20last%20several%20years.
https://techcrunch.com/2020/03/25/african-turns-to-mobile-payments-as-a-tool-to-curb-covid-19/

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