TikTokフォロワーが500万人突破 景井ひなが目指す“次世代女優”像とは?

並々ならぬTikTokへのこだわりでブレイク

ーー動画を作るうえで大切にしているポイントなどはありますか?

景井:動画の始まりの3秒です。人って3秒で興味あるかないかを大体判断するという記事を読んだことがあって。記事だったり動画だったり本の表紙だったり、全部最初の3秒で見るか見ないかを決めるらしくて。同じようにTikTokもスワイプされるまでの3秒で「見たい」と思ってもらえるように心がけています。

ーーなるほど。目を引くビジュアルなどでしょうか?

景井:パッと見て針で口を縫われてるとか、マジック動画とか、一瞬見て情報量が多くインパクトのある動画などです。

ーー時間がかかりそうですね。

景井:最初の頃は流行りものを追いかけていたのでそこまで時間はかからなかったんですが、だんだんこだわりが強くなってきて。他の人と一緒のことをやっていてもつまらないな、と思って「meme(ミーム/ネット上でユーザーがマネとアレンジを重ねて楽しみながら広がっていくコンテンツ)」を取り入れて自分らしさを出す動画を撮っていきました。

ーーついつい見てしまうような動画が多いですよね。

景井:私の動画は、真似しようと思えばみんなできるけど、めんどくさいから誰もやらない、というものが多いんです。みんな実際にはやらないけど結果だけは見たいと思って見てくれてるんだと思っているので、撮影には時間をかけるようにしています。

ーーそんなアイディアをたくさん思いつくのがすごいと思うのですが、幼い頃から発想力は豊かだったんですか?

景井:昔から絵を書いたりデザインするのは好きでした。友達からは「考え方が独特だよね」と言われることは何度かありました(笑)。

ーーお友達からしたら、TikTokはいつもの景井さんの姿に近いんですね!

景井:そうだと思います。動画を見て「ひなちゃんぽいよね」という感想の方が多いですね。

ーー投稿をやめたいと思ったことは?

景井:やめたいと思ったことはないんです。逆に言うと集中したら一つのことしかできないタイプなので、他のことが何も耳に入らなくなります。

ーーすごい(笑)。天才肌タイプですね。

景井:いえ、ただ1つのことしかできないだけで。この前も、これから発売になるスタイルブックの1ページに自分の絵を載せていいと言ってもらえて、ずっと集中して書いていたんですけど、友達が話しかけてもトントンって肩を叩いても気づかなかったらしくて。昔からなんですけど、親に何か言われたりした時に、無視してるつもりはなくても聞こえなかったりします。

ーーとことん集中するタイプなんですね。お仕事をしていて嬉しいことはなんですか?

景井:TikTokを投稿したときに返ってくるコメントですね。

ーーコメントを見て勇気づけられることが多いですか?

景井:はい! もちろん私のことを応援してくれる人ばかりではないですが、ネガティブな意見ばかり気にしていたら応援してくれる人に失礼かなと思うので、応援してくれる方のコメントをたくさん読んで元気をもらっています。

景井ひな1stスタイルブック『かげとひなた』

ーーもうすぐスタイルブックを出版されますが、これからもご自身の考えを形として残していきたいという思いが強いですか。

景井:そうですね。今までの自分の生き方や考えをSNSでまとめて伝えるのは難しいところがあり、TikTokも秒数は限られているので、自分の気持ちを最大限に伝えられる場を頂けて、自分の考えを形にできたのは本当に嬉しかったです。

ーースタイルブック以外に5年後、10年後を見据えて実現したいことはありますか?

景井:また先の未来に、成長した自分自身の考えをまとめた本を出させて頂けたらいいなと思うのと、アパレルブランドを立ち上げたい思いがあります。

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