『今日好き 星空編』第2話ーー“ペアルック”が恋の起爆剤に 積極的な2ショットで「ちょっと嫉妬した」
まずは、新メンバー組から見ていこう。はると×るなは実はすでに両想いなわけだが、そのことはまだどちらも把握しておらず。ここでは、るなの方から好意を匂わせると、はるともそれに気づいてか、「オレは今は、るなちゃんしか見てない」とまっすぐに想いを言葉にする。その後は「るなって呼ぶからはるとって読んでほしい」などと心の距離を縮めるのだが、直後に「るなちゃん」と何度も呼んでしまったり、記念撮影をする際にスマホの充電が1%しか残っていなかったりと天然ぶりを感じるシーンが続く。しかし、それが逆にるなの自然な笑顔を誘っていたように思う。
また、れおん×るかは初の2ショットに。るか自身は、第一印象で気になる相手にれおんの名前を挙げていたが、ここでは特にキモチは動かなかったとのこと。むしろ、はると×るなのペアルックによる公開イチャイチャが自分を挟んで繰り広げられたことしか、今は頭にないようだ。その想いを涙ながらに語ったるかは、この後すぐに行動に移る。
そして、2日目を迎えてようやく本領発揮となったのが継続メンバーの男子2人。よしき×このんの2ショットでは、よしきが出会い頭に「昨日からちょっと色々考えてて、今日朝起きて、いちばん最初にこのんちゃんと話したいと思っていた」と語り、このんがそれに頷くと、「同じ想いだね」とハニかんでみせる。“言葉のモーニング”にしても、ちょっとサービス精神がすぎるように見えるあたり、さすが王子様系男子のよしきだ。
かずゆきもそれに負けていない。まりあとの2ショットの舞台はビーチに。波打ち際でまりあのサンダルを濡らそうと背中をちょんと押したり、彼女の前髪が風で崩れたのを見て、「風除け」と大の字型に体を広げたりと、持ち前の気さくさがようやく前に出てきた。
また、流石だったのは、前述したまりあの忍ばせマイクに話題を移すと、彼女がここでマイクを持ち合わせていなかったことから、「代わりにどうぞ」と自身の拳を差し出した機転の利きよう。二人仲良く「2日目、後悔しないように頑張るぞー!」と海に叫んだ思い出は、この後の展開に少なからず影響してくるのかもしれない。
そこから全員が私服披露をした後、るかがはるとを誘い出す。話題はもちろん、先ほどのペアルックについてだ。ここでるかは、「いいなぁっていうか、ちょっと嫉妬した。それでもなんかやっぱり……“はるとくんだな”と思って」と、恋の矢印を向けました宣言を放つ。ただ、はるとのキモチはるなに固まっている様子。その上で少し気になったのは、はるとが続けて「声がどタイプです」と、るかの声をとても気に入っていたこと。これは全国すべての“声が好きさん”が共感するだろうが、声優の麻倉ももに似た、甘く凛としてかわいらしいるかの声は彼女が持つ何よりもの魅力である。その声で、はるとの心は動くのだろうか。
なお、第2話終盤には、過去の旅の参加メンバーによる放課後チャレンジ企画『今日好き部』もオンエア。今回は物理企画として、紙ヒコーキ作りに挑戦している。紙ヒコーキ飛ばしといえば、以前の『紫陽花編』で恋の明暗を左右したゲームのひとつ。視聴者にとっても、もしもの時に覚えておいた方がいい技術かと思うので、ぜひご覧いただきたい。
■一条皓太
出版社に勤務する週末フリーライター。ポテンシャルと経歴だけは東京でも数少ないシティボーイ。声優さんの楽曲とヒップホップが好きです。Twitter:@kota_ichijo