吉沢亮や上白石萌歌も絶賛 YouTuberわっきゃいの「どうでもいい日常のニュース」がクセになる

 身の周りで起こった些細な出来事をニュース調に伝える動画「どうでもいい日常のニュース」で人気を集めるYouTuber「わっきゃい」。才能にあふれるクリエイターとして認知され、吉沢亮や上白石萌歌など、ファンであることを公言する芸能人も多い。本稿では、そんなわっきゃいの魅力に迫りたい。

 わっきゃいは1998年生まれで、現在は京都大学法学部に在学中。父親の都合で幼少期からアメリカで過ごしていた帰国子女で、大学への進学を機に日本への移住を決めた。2016年に初めて「キャップ投げ」動画(後述)でバズを起こし、2018年6月からは「どうでもいい日常のニュース」と題して毎月投稿を開始。2020年9月には学習プラットホームアプリ「ring」をリリースしたほか、様々な有名企業の広告を担当するコピーライターとしても活動するなど、多才ぶりを発揮している。

Cap Throwing キャップ投げ

 わっきゃいが一躍脚光を浴びることとなったのが、ペットボトルのキャップをまるで野球のボールのように扱う「キャップ投げ」だ。初投稿の動画「Cap Throwing キャップ投げ」を見てみると、冒頭から謎の技術に驚かされる。ストレートの正確な球筋はもちろん、チャンジアップやスライダー、シンカーなど様々な変化球にも対応しており、遊びの延長線上とは思えないクオリティの高さ。キャップ投げはSNSでも話題になり、テレビでも取り上げられたことで全国的にその名が知られるようになった。

 大学に入ってからはキャップ投げ倶楽部を設立。キャップを単に投げるという遊びだけではなく、野球に見立てた試合も行われており、熱量はもはやスポーツさながらだ。現在は様々な大学でキャップ投げのチームが誕生しており、盛り上がりを見せている。始めるまでの敷居が低く、運動神経に左右されないため、誰でもできて見た目にも楽しい室内スポーツとして、今後も需要が高まっていきそうだ。

どうでもいい日常のニュース【2018年11月編】

 そして、彼の人気を決定づけた「どうでもいい日常のニュース」。前述のように、2018年6月から毎月末に投稿されている本シリーズは、1ヶ月の間に起こった、本当にどうでもいい出来事をニュース番組風にお堅く紹介するという動画で、いわば“真面目にふざける”というアンビバレントな映像に、不思議な癒しを感じてしまう。

 具体的な内容はというと、「緑の蛍光ペンどっかいく」「トイレットペーパー、切れる」「両親 仕送り大幅減の方針」……など、実に個人的でありふれたものだ。しかし、ニュース風の演出、ネタの温度感、またオチにあたるニュースに対する「ぼくのコメント」と、さまざまな要素が絶妙に絡み合い、視聴者をクスリと笑わせる。爆笑を起こすのではなく、ニヤニヤさせるという、センスが光る動画なのだ。

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