史上最高額8兆円の打ち上げを記録した中国「独身の日」 オンラインでも勢い増す“爆買い”

オンラインでも勢い増す“独身の日”

 近年、中国で存在感を増す11月11日「独身の日」(光棍節)のオンラインセールが、史上最大の規模に達したことが分かった。世界的な不景気をよそに、中国の爆買いは勢いを増しているようだ。

東西の市場にある色々な秋の大売り出し

 今年のセールは24時間ではなく11日間続き、アリババのプラットフォームで約5億人が前年比で26%増加の4982億元(約8兆円)相当を購入したと『Yahoo Finance』が報じている(参考:https://finance.yahoo.com/news/how-singles-day-compares-to-black-friday-and-amazon-prime-day-210545606.html)。

 2019年11月末の感謝祭からサイバーマンデーまでの5日間のアメリカでのオンラインショッピングは、過去最高の284億9000千万ドル(約3兆円)だった。

 2020年10月13~14日に実施されたAmazonのプライムデーの売り上げは、104億ドル(約1兆1000億円)で、昨年の71億4000万ドル(約7500億円)から45%増加した。

 「独身の日」は、それらをはるかに上回る規模であることがこれらの数値から見て取れる。

「独身の日」はさらに勢いを増す

 RetailMeNotのショッピングとトレンドに詳しいSara Skirboll氏は、ブラックフライデーの方がアメリカでは認知されており、サイバーマンデーまでのサイバーウィークの方が、より多くのセールが行われており、独身の日セールは行っていない場合もあると『NBC News』に伝えている(参考:https://www.nbcnews.com/shopping/deals-and-sales/best-singles-day-sales-deals-n1247467)。

 Skirboll氏は「将来的には、独身の日のお祝いがさらに勢いを増すことが予想されますが、現時点ではサイバーウィークの方が、お買い得のものが見つかるでしょう」と述べる。

 中国は、様々な分野で国際的に影響力を強めているが、この中国発のセールが、西側や日本にも普及していくと見られている。

 日本では伝統行事ではないクリスマスやバレンタインデーが、事業者側のプロモーションとも相まり広く根付いた。独身の日が普及する素地も、十分にあるだろう。

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