『フォートナイト』ハロウィンイベント始動 限定モードやJ Balvinのライブも

『フォートナイト』ハロウィンイベント始動

各国政府の対応はEpicに追い風か?

 以上のようにハロウィンに向けてフォートナイトのメタバースが盛り上がっているなか、同ゲームに暗い影を落としている’フォートナイトの乱’でEpic Gamesに追い風となるニュースが続いている。

 ロイター通信は21日、アメリカ司法省がGoogleの親会社Alphabetを独占禁止法違反で提訴したと報じた。提訴の内容は、ネット検索市場と検索広告およびテキスト広告において、不当な市場支配をしている、というもの。司法省は、Alphabetに対して検索部門と広告部門を分離する改善を命令する可能性がある。

 同じくロイター通信は19日、日本の公正取引委員会の古谷一之委員長にインタビューした記事を公開した。そのインタビューで同委員長は、「米国や欧州の競争当局と連携しつつ、日本でも(GAFAの)反競争的動きがあれば公取委として問題にしていかなければいけない」とコメントした。このコメントより、アメリカ司法省によるGoogle提訴の動きに日本の公正取引委員会も同調することが予想される。

 今回のGoogle提訴は、Appleにとって対岸の火事ではない。既報の通り、アメリカ下院反トラスト小委員会はAppleを含むGAFAに関して独占禁止法違反の疑いがあるというレポートを提出しているのだ。それゆえ、Googleのつぎに提訴されるのがAppleである可能性もあるのだ。

 Appleが提訴された場合、App Store運営が問題視されると見られている。具体的にはアプリ審査基準の透明化と改革、そしてEpic Gamesが求めているような「Apple税」に対して是正が命令される可能性がある。

 フォートナイトの乱が決着するのは早くても来年の7月になると思われるが、以上のようなGAFA取り締まりの機運に乗じれば、Epicが勝利する可能性がある。そして、勝利したあかつきには、同社の理想であるフォートナイトによる真のメタバースの建設が本格化するかも知れないだろう。

トップ画像出典:フォートナイトニュース記事「フォートナイトメア2020でシャドー マイダスに協力して復讐を果たそう」より画像を抜粋

■吉本幸記
テクノロジー系記事を執筆するフリーライター。VR/AR、AI関連の記事の執筆経験があるほか、テック系企業の動向を考察する記事も執筆している。Twitter:@kohkiyoshi

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