『水溜りボンドのANN0』第28回おさらい “ジャニーズとの共演”を実現した、トミーの恐るべき交渉力
人気YouTuberコンビ・水溜りボンド(カンタ、トミー)がMCを務める『水溜りボンドのオールナイトニッポン0』第28回目が10月15日放送された。ANN史上初のYouTuberレギュラーパーソナリティーとして注目を集めているラジオ番組をさらに楽しむために、今晩の放送を前に第28回放送の振り返りと今後に向けたポイントをお伝えしたい。
ANN史上最速の番組イベントが決定!
放送前から「“重大発表”がある」と告知されていた通り、ANN史上最速である番組開始9ヶ月にして、初のイベントが開催されることが発表された。開催日は来年2021年1月10日。約5000人を収容する東京国際フォーラム・ホールAでの大規模イベントだ。
タイトルは『水溜りボンドのオールナイトニッポン0(ZERO) リスナーアミーゴ フェスティバル』とされ、以前よりカンタが独断で呼んでいたリスナーの愛称“リスナーアミーゴ”が大体的にフィーチャーされた。“アミーゴ”という言葉に合わせて、「会場を自由と熱狂のメキシコシティにしちゃいます!」とやる気は充分だ。イベント内容は現在「オープニングで、カンタがマラカスを振って出てくる」こと以外、何も決まっていない(つまり何も決まっていない)という。
放送内ではこのイベントタイトルにトミーが大クレーム。二人が愛聴している『オードリーのANN』では、リスナーが“リトルトゥース”の愛称で親しまれているが、“アミーゴ”はまったく浸透していないからだ。「第一回のイベントはもう一生ないんだぞ!」とトミー。
今回の会場は、奇しくも2014年に『オードリーのANN』の5周年イベントが開催された東京国際フォーラム・ホールA。若林正恭がMC.wakaとして登場し、番組に縁のあるアーティストmiwaとのコラボでラップを披露した、ラジオフリークにとっての聖地である。トミーもそのパフォーマンスを動画で見たらしく、「こんな名誉なことはないけど」と前置きをしながらも「いやだ、普通のトークライブしたい……」と、“アミーゴ”という謎のノリに耐えられず半泣き状態に。
しかし、リスナーは予想外にも、すでに“リスナーアミーゴ”というより“メキシコ過激派”と化しており、「メキシコに行く費用に比べたらチケット8500円は安い!」とカンタの案に大々的に乗っかる展開に。ひとり、急に吹き荒れるメキシコ旋風に取り残されたトミーは、「年始までにマジで死ぬ気で浸透させろよ」と言うことしかできなかったが、いずれにしてもめでたくイベントは決定したのだった。
トミーの“交渉力”のハンパなさ
この日は、10月10日に水溜りボンドのYouTubeチャンネルにて投稿された、ジャニーズJr.グループ・Travis Japanのメンバー、川島如恵留とのコラボについてが話された。
以前にもラジオで話していたように、如恵留とカンタは高校の同級生であり、その後の大学でも同じ学部だったという間柄。しかし、それは最近になってからようやく明かされたことであり、以前は“ジャニーズ”という看板や事務所への配慮もあって、お互いにその事実を伏せていた。
確かに最近、ジャニーズはSNSやYouTubeへの露出を解禁し、また水溜りボンドも押しも押されもしないトップYouTuberとして認知されるようになったなかで、「コラボ」が実現し得る状況は少しずつ整っていたことは確かだろう。しかし、それでもハードルが極めて高いことは疑いようがなく、カンタも「共演なんてできないだろうなと思っていた」という。
しかし今回、企画の提案やセッティングを行ったのは、“コミュ力おばけ”であり、これまで数々の無理難題をその剛腕で解決してきたトミーである。カンタも「いや、トミーの交渉力どうなってるの! 普通はできないよ!」と脱帽していた。ハードルが高かったからこそ、「学生服を着て、学校(現場)に行ったら、如恵留がいて、普通に出てて……」と、念願のコラボを感慨深げに振り返るカンタ。「今まで2000本近い動画を撮ってきたけど、自分のこれまでの人生に関わる動画を撮ることって、なかなかない」と、深く記憶に刻まれる撮影になったようだ。
そして、カンタが諦めかけていた企画を実現したトミーは、「水溜りボンドはこういうチャンネルで、自分の相方はこういう素晴らしい人で、如恵留さんが出てくれたらこうなりますよって、俺は普通に説明しただけ」と、こともなげに笑って見せるのだった。