Facebookがついに政治広告を制限 米大統領選の投票1週間前より
ロシアゲートと同じ轍を踏まぬよう高まる警戒
今回のFacebookの発表の少し前には、ロシアのインターネット調査エージェンシーが、「Black Lives Matter」や左翼寄りの有権者を標的にして、架空の左翼ニュースメディアまで作っていたことが明らかになっていた。
Facebookはそのアカウントを削除し、米連邦捜査局(FBI)が調査中だと『Fox News』は報じている(参考:https://www.foxnews.com/tech/facebook-block-new-political-ads-final-week-before-election)。
前回、2016年の米国大統領選挙では、ヒラリー・クリントン候補が優勢だという下馬評を覆し、ドナルド・トランプ氏が大統領に当選。その背後には、トランプ氏を支持するロシアのサイバー攻撃やソーシャルメディアでのプロパガンダといった秘密工作があったのではないかという「ロシアゲート疑惑」がある。
このインターネット調査エージェンシーの他、2つのロシア法人、13名のロシア国籍者が、米国の選挙に干渉したとして起訴されている。
前回の教訓を活かし、2020年の米国大統領選挙では、同じ轍を踏まぬように、全米が神経を尖らせている。
■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。