LINE MUSIC×TikTokのキーパーソンと考える「2020年以降の音楽シーンとプラットフォームが抱える課題」

LINE MUSIC×TikTok鼎談(後編)

「課題は“アーティストのファンベースを築けている感じがない”こと」(出羽)

――最後に、今後に向けての課題があれば教えてください。

出羽:TikTokがきっかけで曲が知られてLINE MUSICでランキング上位に入る、という新しい流れはすごく夢のある話だと思うんですが、若干ネガティブなことを言うと、それって楽曲単位でのフィーチャーで、アーティストが誰かということを知らずに曲を聴くユーザーも多いということでもあるんです。

 たとえば、TikTokで流行った曲を出したアーティストが次に曲をリリースしても、TikTokでバズらなかったらチャートに入らない、というような現象も出てきています。そういうところは課題だと思います。よくも悪くも楽曲単位で聴かれているので、アーティストを掘り下げる側面につながっていない。過去に出ている作品を全部聴いてみようとか、そういうアーティストのファンベースを築けている感じがないということはありますね。

高橋:いま、音楽やエンタメ全般に元気がなく暗いニュースが多い中で、インディーズのアーティストからヒットが生まれてきていること、TikTokとサブスクから新しい才能をフックアップできているということは、音楽業界にとってプラスなことだと思います。ただ、最近のユーザーの特性なのか、今の時代性なのか、アルバムではなく曲単体で楽しむような流れが生まれている。やはりひとつのヒットが生まれると、そこからアーティストのファンになり、アルバムを聞き、ライブに行き、同じジャンルの曲に興味を持って貰ったり、そこから、縦横に繋がることで音楽マーケットは豊かになっていくんですが、残念ながら今はそういう流れがあまり見えないです。TikTokをきっかけに曲を知った人たちを、LINE MUSICでアーティストや音楽のファンとして定着させたい。それは我々がやるべきチャレンジだ、という話はしています。

出羽:プレイリストをきっかけに曲を知ってくれる人も多いんですけれど、そこからアーティストがファンベースが築けるような動きが作りたいですし、アーティストを支えるヒットを生んでいきたいです。

高橋:いろんな工夫をして、デジタル時代にあわせたプラットフォームとして、沢山の人に音楽にもっと興味を持ってもらうようサービスをアップデートしていきたいと思っていますね。



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