アメリカ“TikTok&WeChat禁止”大統領令に対し、TikTokが「徹底抗戦」を表明
インターネットでも、分断される世界
一党支配が続く中国では、独自のインターネット政策を推進し、それに従わない外資系企業を排除してきた。その中には、Google、Facebookといった大手企業も含まれる。人口14億人という巨大な市場である中国を基盤にして、中国系テクノロジー企業が世界的に影響力を強めてきた。しかし、それらの企業を排除する姿勢を、今回の大統領令でアメリカ政府は明確にした。
インターネットは、容易に国境を越えることが可能であることを画期的だとしていた。しかし成熟期に入り、遂にはインターネットの世界でも、大国が覇権をめぐり、政治的な分断が行われることが現実味を帯びてきた。
■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。