『フォートナイト』車を追加する大型アプデ実施 米津玄師のバーチャルライブは海外でも注目の的に

 バトルロイヤルゲームの代表作にして、最近では文化の発信地としても認知度を上げつつある『フォートナイト(Fortnite)』が新たに大型アップデートされた。今回のアップデートでは、以前から告知されていたものがついに使えるようになった。注目のイベントの開催も間近となっている。

“車とラジオ局”が追加に

 『フォートナイト』を開発・運営するEpic Gamesは5日、同ゲームの最新アップデートv13.40をリリースした。最新アップデートでは、進行中のチャプター2シーズン3のリリース時から示唆されていた車の使用がついに可能となった。

YouTube「ジョイライドアップデートでドライブを堪能しよう | フォートナイト」

 使用できる車には「ISLANDER PREVALENT」「VICTORY MOTORS WHIPLASH」「OG BEAR」「TITANO MUDFLAP」の4種類。どの車種もガソリンを消費して走行するので、走行を続けるにはガソリンの給油が必要となる。給油はマップに点在しているガソリンスタンドに設置されたガソリンポンプを使ってできるほか、アイテムとして散らばっているガス缶を使っても可能だ。また、クルマには『フォートナイト』のほかの乗り物と同じようにライフが設定されており、銃で撃たれてライフが減ると爆発する。車をほかのキャラクターにぶつけると、ダメージを与えることができる。

 車のほかにラジオ局機能も追加された。この機能は、車やChoppa(ヘリコプター)に乗っている最中にラジオの音楽番組を聴いているようにBGMが流れる、というもの。ゲームメディア『PC GAMER』が6日に報じたところによると、ラジオ局から流れる曲には『フォートナイト』内にあるバーチャルイベントスペースであるパーティロイヤルで開催されたイベントで発表された楽曲が含まれている、とのこと。今後の展開として、人気のアーティストが提供する楽曲がラジオ局から流れることも考えられる。

 なお、ゲーム実況者をはじめとしたコンテンツクリエイターは、ラジオ局の音声を無効にすることができる。この設定があることによって、流れる楽曲の著作権に配慮した対応が可能となる。

飛行機の二の舞?

 以上のような車の導入に関しては、eスポーツ専門メディア『REAL SPORT』が懸念を表明した記事を公開している。その記事によると、今回の車の導入を考察するうえで忘れてはならないのは、チャプター2になって生じたマップの変化だ。チャプター2になったことに伴い、『フォートナイト』のマップは一新され広くなった。その一方で、チャプター1において利用可能だった多くの移動手段が利用できなくなった。こうしたマップの大型化と移動手段の削減によって、プレイヤーが遭遇しない時間が増えてしまった。

 その後、チャプター2シーズン2の途中でChoppa(ヘリコプター)が導入されて、マップの高速移動が可能となった。今回導入された車はChpppaより数多くマップに存在しているので、マップの高速移動がさらに容易になるだろう。

 しかし、REAL SPORTの記事は、かつて飛行機が導入された時のことを思い出すようにうながしている。飛行機が導入された時、最初はプレイヤーに歓迎された。だが、交戦中のプレイヤーの戦闘が終わるのを上空で待機後、交戦後にライフの減ったプレイヤーを急降下して襲撃する“漁夫の利戦術”が横行したため、一部から不評を買ってしまった。クルマでも同戦術が可能だと考えられるので、飛行機導入時と同じような不評を買うことが懸念されるのだ。

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