Spotifyがビデオポッドキャストをスタート YouTubeからシェア奪還なるか?

 7月21日、音楽ストリーミングサービスSpotifyが、ビデオポッドキャストをスタートした。ユーザーはモバイル版、またはデスクトップ版のSpotifyアプリで、直接ビデオポッドキャストを視聴できるようになる。

 これまで多くのポッドキャスターは、動画コンテンツは主にYouTubeへ投稿していたが、Spotifyはビデオポッドキャストを導入することで、YouTubeからシェアを取り戻したい考えだ。

 Spotifyのビデオポッドキャストは、無料ユーザー、プレミアムユーザーともに利用することができる。サービスはすでに開始しているものの、視聴できる番組数は多くなく、現在は『Book of Basketball 2.0』、『Fantasy Footballers』、『The Misfits Podcast』、『H3 Podcast』、『The Morning Toast』、『Higher Learning with Van Lathan&Rachel Lindsay』、『The Rooster Teeth Podcast』などを視聴することができる。Spotifyでビデオポッドキャストの視聴を開始すると、自動的にポッドキャストのオーディオフィードとも同期され、他のアプリケーションを利用中も、バックグラウンド再生が可能だ。

 現在Spotifyは精力的にポッドキャスト事業に資金を投じている。『THE WALL STREET JOURNAL』によると、世界1位のポッドキャスター、ジョー・ローガン氏との独占契約にかけた契約金は1億ドルだという。

 ローガン氏は、2009年に自身のポッドキャスト番組『The Joe Rogan Experience』をスタート。その月間ダウンロード数はおよそ1億9000万で、昨年は3000万ドルの広告収入を稼ぎ出した。『Forbes』の「世界で最も稼ぐポッドキャスターランキング」1位にも輝いたローガン氏との独占契約は、Spotifyに大きな利益をもたらしそうだ。

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