AppleがApp Storeから2,500以上の中国製ゲーム排除 取り締まり強化のねらいは?

今後のモバイルゲーム業界はどうなる?

 これらのマーケットから削除されたアプリの多くは1万ダウンロード以下のものばかりであり、収益としてもそこまで大きな割合を占めていなかった。逆に政府基準にアップルが同意することによってよりマーケットシェアを高めるために、政府自体が審査スピードを早めることも可能になるかもしれない。

 中国政府としては、自分たちのプロダクトをよりグローバルなマーケットへと拡大していきたいという目標があるため、これを機に認可のプロセスが早まり、基準をもう少し緩める可能性もあるだろう。今になってAppleがこの政府の認可システムに同意したことには様々な意図があるのかもしれないが、いずれにせよゲーム業界のデベロッパーから消費者までが、もっと自由に動き回れる流れに繋がることを願っている。

(画像=Pexelsより)

■mugiho
ニュージーランドの大学でマオリ文化の発展・都市計画・教育について学びながら映画、テック、文化芸術について執筆するフリーライターと翻訳家。人間観察をしながらたまにそれらについて書いたり撮ったりしている。

〈Source〉
https://techcrunch.com/2020/07/15/over-2500-games-removed-from-apples-china-app-store-in-early-july-as-crackdown-begins/
https://www.engadget.com/apple-will-remove-thousands-of-unlicensed-games-from-its-app-store-in-china-130534474.html
https://techcrunch.com/2018/12/20/china-restarts-game-approval-process/
https://www.nytimes.com/2018/08/31/technology/china-videogames-myopia-tencent.html
https://sensortower.com/blog/game-removals-from-china-app-store
https://www.amnesty.org/en/latest/news/2020/03/china-social-media-language-government-censorship-covid/

関連記事