Twitterで大規模ハッキングが発生 政治家たちが続々と被害に

Twitterで大規模ハッキングが発生

 7月14日、Twitterにて過去最大規模となるハッキングが発生した。オバマ前大統領やバイデン次期大統領候補、ビル・ゲイツなど、多くのフォロワーを擁する著名人のアカウントが乗っ取り被害にあい、大きな混乱をもたらした。有名企業や政治家などが利用し、さらなる影響力の高まりを見せるソーシャルメディア「Twitter」のセキュリティー問題に焦点があたっている。

 本件についてTwitter社は、「Twitterの内部ツールへのアクセス権をもつ従業員をターゲットにした組織的犯行である可能性が高い」との見解を示している。ハッカーたちは内部ツールを利用して複数のアカウントにアクセスしたと見られ、キム・カーダシアンやウォーレン・バフェットら著名人になりすまし、「30分以内に仮想通貨『ビットコイン』への送金をすれば、倍の金額を支払う」とツイートした。投稿はTwitter社によってすぐに削除されたものの、既に11万ドル以上の送金が確認されるなど被害は拡大している。同社によると、およそ130のアカウントへのアクセスが確認されているが、事件の詳細は調査中だという。

 今回の『ビットコイン』のスパムは、より重大な計画から世間の目をそらすためのカモフラージュではないか、と考える専門家や政府関係者もいるようだ。Twitterはしばしば企業や政治家が声明を発表する場としても利用されており、今後ハッカーたちによって社会に大きな混乱をもたらすような“フェイクツイート”が投稿される可能性を危惧している。

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