北園 涼&佐藤流司&小⻄詠斗が語る、オンライン朗読劇『百合と薔薇』の手応え

オンライン朗読劇『百合と薔薇』囲み取材(2日目)

 コロナ禍で次々に新番組を配信しているABEMAの次なる新たな試みは、今月中旬にリリースされた新機能「PayPerView(ペイパービュー)」によるオンラインライブの無観客生配信だ。

 6月20日と21日の2日間にわたり(各日1回)生配信された『Online♥Reading「百合と薔薇」Vol.01』。数多くのドラマ・舞台を手掛けてきた堤幸彦の演出と川尻恵太の脚本で、同性同士の恋をテーマに誰しもが共感し、応援したくなる、ピュアな恋が描かれたオリジナル作品。今回はリモート時代最先端のアイディアでオンラインライブによる朗読劇のチャレンジとなる。

 2日目を終えた北園 涼、佐藤流司、小⻄詠斗の3人に、ライブ終了後の感想を聞いてみた。

「シンプルに楽しかったです。堤監督作品を観て育った世代なので、素敵な方々と演らせてもらえて本当に光栄でした」(北園 涼)

「改めて朗読劇の奥深さと難しさに気付かされた公演だったかなと思います。一見、座って台本を読みながらなので負担は少なく思われるかもしれないですけど、やればやるほど朗読劇ならではの難しさ、面白さが発見できて、役者としても勉強になる公演でした」(佐藤流司)

「ただただ楽しかったなあって思っています。でも思い返すと、こここうすれば良かったな、こうしたかったなとか結構悔しい気持ちも残っていて、こういう機会があればまたリベンジできたいらいいなと思ってます。」(小⻄詠斗)

 また、当日に初めて顔合わせとリハーサルをしてみての印象的なエピソードとしては、それぞれが「台本のアドリブ箇所」について話してくれた。

 「かなりアドリブが多い台本になっているので、それが毎回変わったり、監督からの要望もやる度に増えていったりするので、面白く勉強になりました。もっと応用の利く自分になっていきたいと思いました」と北園。続けて「リモートでこれだけリハーサルが少ない中、皆で合わせなきゃいけない場面、キスシーンだったり手を繋ぐシーンだったりがなかなかゲネプロ(通し稽古)時点では合わなかったんですが、本番では出来ていたらいいなと思います」と、本作の見どころでもあるリモートラブシーンについての苦労話を明かした。

 佐藤は「この台本って砕けた口語がとっても多くて、アドリブなのか台本なのかもわかりづらい。だからこそ、このシーンはアドリブ入れすぎると砕けすぎるなとか、このシーンは逆にアドリブを入れた方が面白くなるなとか、場当たりをしながら探していきました。」と振り返り、「やっぱり一発勝負だったんで、本番に入る前に笑いの耐性をつけることが場当たりの最大の試練だったと思いますね。ただ、本番でも1箇所、演出ではなく完全に笑ってしまったところがありました」とこぼれ話も披露。池田鉄洋によるUFOシーンの演出らしいので、心して観て欲しい。

 また、先輩陣2人に対して小西は「僕はアドリブを入れられるほどまだ経験というか余裕がないので、先輩たちのアドイブをどうなるんだろうって観ながら、楽しみながら演っていました。僕もアドリブ入れられるくらい余裕を持てるようになりたいですね」と謙虚なコメント。これには2人から「いや、入れてたよ」と突っ込まれ、「レスポンスです。急にアドリブ入れて下さったところがあって、プチパニックでした」と笑っていた。

 それぞれ演出家の堤との仕事は初めてだったという3人だが、全員が口を揃えて「気さくな方。非常に面白い方」だと言い、「アドリブの差し込み方、ワードチョイスが印象的」(北園)、「インスピレーションがすごく働く方で、台本の読み合わせ時に即座に台詞を足していかれるのでびっくりした」(佐藤)と印象を語った。また、「本番が始まる前に、拳を上げて「行くぞー」って声をかけて下さったり、裏でも励まして下さった」(佐藤)と舞台裏での様子も明かしてくれた。

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