『さよならプロポーズ』シーズン2・第9話ーー最終日に彼女がまさかの“ブチギレ”、「結婚」か「破局」かの結果はいかに

『さよならプロポーズ』S2、第9話レビュー

「どうしようもないくらい愛しています」

 最終決断の時を迎え、ユウ(27歳)は「真実の愛」を示す21本のバラの花束を差し伸べ、ミドリ(27歳)にプロポーズする。ミドリはどのような決断を下すのか。

 まずは結婚か夢かで葛藤し続けるリュウイチ(30歳)と、リュウイチの答えを待つユカリ(32歳)の旅6日目。この日はリュウイチの母の命日。二人はマヤ系先住民族の祈祷を受けることになった。

 祈祷師に出迎えられた二人は、マヤ式のサウナ「テマスカル」を体験する。子宮の象徴だという石窯に入る前、二人は祈祷師から「子宮(石窯)に入るときに、お互いの想いを伝え合って下さい」と伝えられる。リュウイチは「俳優の夢を諦めきれない」「お金で苦労をかけたくないから、夢を叶えるのにユカリを巻き込みたくない」と一貫した胸の内を明かす。一方ユカリは、別行動をした日に出会った占い師からの言葉をリュウイチに伝えることを決意する。リュウイチを思い、言葉を選びながらも、ユカリは「リュウイチの夢は、亡くなった母親の『ちゃんとした俳優になりや』に縛られている」と伝えた。“縛られている”の言葉にリュウイチは少し戸惑った様子を見せたが、彼女の真摯な姿勢と、その場で母親の存在を感じたのか、「ありがとう、教えてくれて」と涙を流した。

 祈祷師はサウナの中でも本心を打ち明けるよう二人を諭す。「経済的なものが原因でユカリを不幸にさせたくない」と口にしたリュウイチに対し、ユカリは無言を貫いていた。後のインタビューで「お金より愛が大事なのに、それを比べていたことに気づいた。あの場で言い出せなかった」と打ち明けたユカリ。

 彼女は葛藤しながらも、思いを言葉にして伝えてきたリュウイチと、言葉にできない思いがあると明かした。この日まで待ち続ける側にいたユカリに、何か変化が生じたかもしれない。亡き母との約束に向かい合ったここでの出来事は、最終決断への覚悟を決める大きなきっかけになったのではなかろうか。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる