『さよならプロポーズ』シーズン2・第5話ーー“夢と結婚”どちらを選ぶ? 決断の時が迫るなか、気持ちはまだ揺れ動く

『さよならプロポーズ』S2、第5話レビュー

 一方、結婚したいユウ(27歳)と結婚願望のないミドリ(27歳)は深刻な展開に。

 3日目の夜、番組スタッフから「頼れるところを見せられたかどうか」を問われたユウは、やや自信なさげな表情を浮かべながらも「できたと思う」と回答。しかしミドリは、ユウのここ3日間の様子と結婚観に対し、不安を露わにする。

 メキシコ4日目の朝。朝食をとる二人には会話がない。食事の後、二人は今考えていることについて話し合うことに。「結婚に対して不安なことがあるんだったら言ってほしい」と言われたミドリは「日に日に、結婚したくないって気持ちが増してる」と今の思いを打ち明ける。7日後に結婚か別れかを選ばなければならない深刻な状況の中、普段通りに振る舞い、旅を楽しんでいるように見えるユウに、ミドリは疑問を感じていた。「このまま最終日までいってしまったら別れるよ」と言われたユウは、必死に首を横に振る。ミドリは「一人で考える時間がほしい」と提案するが、ユウは「離れたくない」と頑なだ。一人思い詰めていたミドリは「何でこれ(番組)に出なきゃいけないの?」「決めたくない」「何のためにこれに来たの?」と泣きじゃくる。

 ユウは以前、ミドリについて「こんなに人を好きになったのは初めて」とコメントしていた。ユウの言動からは、ミドリを愛する気持ちが十分に伝わってくる。しかしミドリがどう思っているか、ミドリが何を求めているのかは置いてけぼりになっているように感じる。泣きじゃくるミドリの前で、ユウは「ミドリが別れる決断をしないと思ってた」と言った。「離れて過ごしたら、4日目にして別れるかもしれない」そう思ったユウは、「一人で考えたい」と話すミドリを押し切った。泣き続けるミドリに「俺のこと、好き?」と聞き、「俺は大好きだよ」「正直他の人にとられたくないし、ミドリのこと」と一身に愛を注ぐユウだが、このままの状態でミドリを振り向かせるのは難しいだろう。

 ユウは4日目にして、崖っぷちに立たされていることに気づいた。

 そしてここへきて、ミドリがユウに秘密を抱えていることが判明した。秘密の内容は明かされていないが、メキシコ出発前に親友に打ち明けた「家族にしか言ってない話」が、決断までに残された時間を大きく揺るがすことになりそうだ。

■片山香帆
1991年生まれ。東京都在住のライター兼絵描き。映画含む芸術が死ぬほど好き。大学時代は演劇に明け暮れていた。

■番組情報
『さよならプロポーズ シーズン2』
毎週土曜よる10時~ABEMAにて放送
放送チャンネル:AbemaSPECIAL
配信はこちら
(c)ABEMA

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる