新型iPhone SEのカメラは“残念”? 「最高のシングルカメラ」は最高のスマホカメラではない

新型iPhone SEのカメラは“残念”?

 Appleからリリースされたばかりの、新型iPhone SEは、廉価モデルとして44,800円(税別)という価格は魅力だが、カメラについては失望したという意見が散見される。

iPhone 11と同じ高性能カメラが期待されていたが、実際はiPhone XRレベル

 『Front Page Tech』のJon Prosser氏は、Appleが新モデルのiPhone SEに2018年のiPhone XRのカメラを採用していると述べる。iPhoneのカメラは、HuaweiやGoogleに遅れをとっていたが、iPhone 11で挽回した。

 『Forbes』はJon Prosser氏を除く多くのリークで、iPhone 11のメインカメラ使用と予想されていたため、これは驚きだと伝えている(参考:https://www.forbes.com/sites/gordonkelly/2020/04/14/apple-2020-iphone-se2-design-camera-upgrade-iphone-11-pro-max/#5b7848e744c7)。

ハードは時代遅れも、ソフト面は向上

 『The Verge』は「iPhone SEのカメラ設定はAppleのソフトウェアに依存」という見出しで報じている(参考:https://www.theverge.com/2020/4/15/21222104/iphone-se-2-camera-specs-apple-software-processor-smart-hdr)。

 第二世代のiPhone SEは、2018年のiPhone XR以来となる「背面カメラが1つだけのiPhone」で、カメラのハードウェアは基本的なものだが、A13 Bionicチップを搭載しているため、画像処理はApple先端テクノロジーの恩恵を受けているという。

 ハードウェアは少し時代遅れだが、写真ソフトウェア側は最先端ということだ。

主要スマホは、カメラ複数搭載がスタンダード

 『MacRumors』は、第二世代iPhone SEのカメラ仕様について詳述している(参考:https://www.macrumors.com/roundup/iphone-se/)。

 iPhone SEのカメラはコストが低く抑えられているが、iPhone 11や11 Proの技術を採用しているため、iPhone 8よりは、優れた写真を撮影出来る。

 12メガピクセルの広角カメラは、光学式手ブレ補正、ワイドカラーキャプチャ、ハイライト・シャドウのディテールを改善する次世代スマートHDRを備えたf/ 1.8絞り値を備えている。

 複数カメラを備えているiPhone 11や11 Proと異なり、ナイトモードや光学ズームはサポートされていない。一方でポートレートモード、ポートレートライティング、深度コントロールはサポートしている。

 ポートレートモードでは、人物、ペット、オブジェクトのポートレート写真を撮る際に、画像の背景をうまくぼかすことができ、ポートレートライティングでは、スタジオ品質の6つの照明エフェクトを画像に追加可能だ。

 深度コントロールを使用すると、ポートレートモードでキャプチャした画像のぼかし具合を調整して、ぼかしとディテールを最適にブレンドもできる。

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