iPhone 12上位モデルはiPhone 5ライクなデザインに? 小さなHomePodも開発中

iPhone 12 ProはiPhone 5風デザイン?

 iPhone 9(SE2)の発表が目前に迫っている一方で、市場関係者の関心はiPhone 12(仮称)に集中しつつある。こうしたなか、同モデルに関する新情報が明らかになった。同時に、iPhoneシリーズ以外のApple製品の開発動向も判明した。

発表は例年通りも、リリースは遅延か

 ブルームバーグは13日、iPhone 12をはじめとするAppleが開発する製品に関するリーク情報を報じた。Appleの製造計画に詳しい人物によると、iPhone 12の上位モデルのデザインは端末の縁がiPhone 11 Proのような丸みを帯びたものではなく、四角いエッジのきいたものとなるという。こうしたデザイン変更の結果、iPhone 5に似たものになるようだ。ちなみに、iPhone 12は下位モデルと上位モデルがそれぞれ2機種、合計で4機種リリースされるというのが定説になっている。

 iPhone 12の上位モデルには、先日発表された新型iPad ProのようにLiDARスキャナが実装されると噂されている。この噂が示すように、近年のiPhoneはAR機能重視を打ち出している。今回のリーク情報によれば、iPhone 12シリーズはAIとARのタスク処理を強化するために、チップを大幅にアップグレードする、とのこと。おそらく新型チップが搭載されるだろう。

 iPhone 12の開発動向でもっとも気になるのが、スケジュールだろう。周知の通り、新型コロナウイルス流行の影響でAppleのサプライチェーンは通常通りには機能していない。しかし、同モデルは例年通りに9月頃に発表になる見込みだ。もっとも、一部のモデルのリリースが数週間程度遅れる可能性がある、とのこと。

新型HomePodは現行モデルの約半分

 ブルームバーグの記事は、新型HomePodについても言及している。新型HomePodの最大の特徴は、現行モデルの約半分の大きさになることだ。つまり、Google Home Miniに相当する製品をAppleもリリースしようとしているのだ。新型homePodは数ヶ月前から開発に着手しているが、遅延が生じている。それでも、今年後半のリリースを目指している。

 HomePodは音質には定評があるものも、スマートスピーカー市場のシェアは競合他社に大きく後れをとっている。国内テック系メディア『ロボスタ』が2月に公開した記事によると、2018年と2019年の第4四半期における世界のスマートスピーカー市場のシェアは、1位がAmazonで2位がGoogleである。3位以下はBaiduをはじめとした中華系メーカーが占めており、2019年にはシェアを伸ばしている。Appleは、こうした中華系メーカーの後に続く位置にいる(下の画像参照)。

ロボスタ「【Strategy Analytics調査】全世界スマートスピーカー出荷台数、2019年第4四半期で5,570万台へ」

 HomePodが伸び悩んでいる原因のひとつとして、Appleが開発する音声アシスタントのSiriがGoogleアシスタントのような競合製品と比べて劣っていることが指摘されている。こうしたなか、Apple専門ニュースメディア『9to5Mac』は4月はじめにAppleがAIスタートアップのVoysisを買収したことを報じた。Voysisは自然言語処理(AIが人の話し言葉を理解する処理)に優れたAIを開発していることで注目されていた企業であり、報じられた買収はSiriの改良が目的と言われている。

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