最終告白後の“切なすぎる結末”が描かれる 『月とオオカミちゃんには騙されない』エピローグ

『月とオオカミちゃん』エピローグレビュー

 あずさ(大原梓)とりこ(莉子)がオオカミちゃんだったことが明かされた最終話。あずさは脱落メンバーのナナ(加藤ナナ)に正体を告げて失格、りこもりょうすけ(曽田陵介)にバレてしまうが、りょうすけがりこの想いを汲み、追及しなかったことで最後まで役目を全うできた。それは2人にとって切ない結末だったが……。

 本編終了後に描かれるスペシャルエピソードでは、カップルになったメンバーや恋に敗れてしまったメンバー、そしてオオカミちゃんの“今”が描かれる。

 まず登場するのは、りおん(岡本莉音)とルーク(岸本ルーク)だ。紆余曲折あって距離が近づいた2人は、「バーベキューのときに2人で話す時間があって、正直、一番話がかみ合わなかった。ルークが『気になる』って言ってくれてから意識するようになりました」(りおん)と本音全開。

 ルークが「自分、マイペースなんで。怒られそうだな……色々言われてたんで」とぶっちゃけると、すかさずりおんが「言ってねーよ」と突っ込む“夫婦漫才”のような掛け合いを見せてくれる。2人の仲の良さが十二分に伝わってくるインタビュー映像だ。

 次に登場するのは、ヒナ(Hina)とコア(Novel Core)。共に過ごした冬を振り返り、「感情がずっと迷子だった」と口をそろえる。初回から男性陣の人気を集め、なかなか“オオカミちゃん疑惑”が消えなかったヒナと、振り向いてもらえない期間も一途に想いを伝え続けたコア。「後悔しない方を選び続けただけ」(コア)と言い切る姿が潔い。

 しかし、ヒナが「コアが変わらずにいてくれたからこうなれた。すごく感謝してます」と見つめるとテレテレになってしまい、ヒナを抱き寄せて「かわいくないですか?」と自慢するコア。2人の関係の変遷を見つめ続けたファンからすれば、幸せいっぱいの現在がまぶしく、また微笑ましく映るのではないだろうか。

 続けて登場する者たちは、幸せな結末を歩めなかったメンバー。とおる(堀江亨)、しょうたろう(岡田翔大郎)にアタックするが、選ばれることはなかったななか(松川菜々花)は「最後までうまくいかなかったけど、今後の仕事を頑張ろう」と飛躍を誓う。一方、ヒナ、あずさと気持ちが移るが、オオカミちゃんだったあずさが最終告白の場を欠席したことで、告白すらできなかったしょうたろうは「後悔はあるけど、それ以上にみんなとの思い出が詰まってる。好きな人を支えられるくらい強くなりたい」と反省しつつも前を向く。

 中間告白で結ばれたナナが、オオカミちゃん投票で脱落してしまい、気持ちを変えることなく走り切ったとおるは「ナナの強さと明るさに惹かれました」と今も続く想いを告白。「(テニスの)国際大会で優勝」を自身の目標に掲げる。

 そして、大好きなりこの役目を果たさせるために、正体がオオカミちゃんと勘づいていながらも全てを背負ったりょうすけ。最終話では、去っていくりこに対して「つらかったよな」と最後まで気遣う姿が美しかったが、どこか吹っ切れた表情で「オオカミだとしても、俺は好きでいちゃうんだろうなと思いました」と振り返る。「勇気をもらえた気がします」と語り、今後は役者として歩んでいくことを明かした。

 うまくいった者も、そうでなかった者も――『オオカミちゃん』を財産に、未来に向かって歩んでいくのだろう。オオカミちゃんはどうだろうか? 最後の最後には、最終告白の“結末”が描かれる。りょうすけを雪原に置き去りにせねばならなかったりこは、1人になった後、大粒の涙を流し、しゃくりあげて崩れ落ちてしまう。声を震わせながら「『ごめんね』しか出てこないけど、本当に出会えてよかったなと思います。(オオカミちゃんだと)なんとなくわかってからが一番つらかったと思うから、私よりつらい想いをたくさんさせちゃったから、本当に『ごめんね』しか出てこない。風船離したくなかった……」と泣き続ける姿が切なすぎる……。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる