『聖剣伝説3 リメイク』体験版に感じた「没入感を高める新要素」と「残念な変更点」
反面、オリジナル版のファンにとっては残念な変更点もある。それが“シングルプレイ専用タイトル”となってしまった点だ。
実は、オリジナル版の『聖剣伝説3』は、1P・2Pによるオフラインマルチプレイが可能だった。当時のRPGにおいてはとても斬新だったこのシステム。YouTube上にはオリジナル版をマルチプレイする動画が数多くアップされている。
先述したとおり、『聖剣伝説3』には見下ろし型のオーバービュー視点が採用されていた。オフラインによるマルチプレイは、全体を俯瞰で見られるこの視点が可能にしたもので、近年トレンドの一人称・三人称視点で再現するのは難しい。現代に合わせたリメイクをおこなう過程で『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』は三人称視点の設計となってしまったようだ。
3月18日にリリースされた体験版では、序盤の約2時間ほどがプレイ可能となっており、セーブデータは製品版に引き継ぐこともできる。プレイヤーの反応もおおむね好意的なようだ。
RPG全盛の時代に生まれた不朽の名作が、25年の時を超えてどのように生まれ変わっているのか。RPG好きのゲームフリークならぜひともその目で確かめておきたい。発売まであと1か月。2020年はリメイクタイトル大豊作の年となるかもしれない。
■結木千尋
ユウキチヒロ。多趣味なフリーライター。
執筆領域は音楽、ゲーム、グルメ、テクノロジーなど。カルチャー系を中心に幅広いジャンルで執筆をおこなう。
人当たりのいい人見知りだが、絶対に信じてもらえないタイプ。Twitter:@yuuki_chihiro
■ゲーム情報
『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』
ジャンル:アクションRPG
プレイ人数:1人
対応機種:Nintendo Switch/PlayStation4/Steam
発売日:2020年4月24日
希望小売価格:5,980円+税(パッケージ版/ダウンロード版)
17,980円+税(コレクターズ エディション)
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