世界一の携帯電話評論家・山根康宏のスマホ進化論(第28回)
グーグル「Pixel 11」シリーズ4機種を一挙発表 AI機能を強化、折りたたみモデルも進化

グーグルは最新スマートフォン「Pixel 11」シリーズ4機種を一気に発表。8月20日から順次発売する。それぞれグーグルのAI機能「Gemini」を中心に性能がアップデートされている。手ごろなスペックのベーシックモデルから、話題の折りたたみモデルまで、各製品を外観を中心に紹介しよう。

手ごろなサイズのAIスマホ『Pixel 11』
『Pixel 11』は4モデルの中で最もサイズが小さい製品だ。ディスプレイは6.36インチで解像度は2424 x 1080ピクセル。重量は197g、本体サイズは152.8 x 72.0 x 8.6mmである。手のひらの小さな人でも楽に持つことができる。今回発表された4製品、チップセットはグーグルが自社開発した「Tensor G6」を搭載、AI機能により優れた性能を発揮する。生活エージェントとなる「Gemini Spark」も4機種とも快適な操作が可能だ。

バッテリーサイズは4985mAhで最大30時間以上の使用が可能。25Wのワイヤレス急速充電にも対応している。バッテリーのセルは100%のリサイクルコバルトと100%リサイクルリチウムを使用、他にも本体内部のパーツにリサイクル素材を使うなど環境にやさしいスマートフォンになっている。なおリサイクル素材の使用は他のモデルも同様だ。

カメラは広角が4800万画素、超広角が1300万画素、望遠が5倍で1080万画素となっている。望遠カメラはズーム機能が強化され、30倍のデジタルズームでも美しい絵が撮影できる。なお自撮り用のフロントカメラは1050万画素を搭載している。

本体のカラバリは写真で紹介したFrostと、赤が印象的なHibiscus、他にPistachioとObsidianの4色展開。価格は13万6000円から。

パワフルになったプロモデル『Pixel 11 Pro』
『Pixel 11 Pro』と『Pixel 11 Pro XL』は新製品の中で中核となるモデルだ。両者は基本性能は同等で、本体サイズとバッテリー容量だけが異なっている。『Pixel 11 Pro』は本体サイズが152.7 x 71.9 x 8.4mm、重量204g。ディスプレイサイズは『Pixel 11』と同じ6.3インチだが、2856 x 1280ピクセルとより高解像度になっている。チップセットは前述したように「Tensor G6」を搭載している。

背面で目立つのがカメラに並んで搭載された白いLEDライト「HiLight」通知だ。4機種とも採用したこのライトは着信などで指定の色に光らせることができる。カメラは広角と望遠のセンサーを一新。5000万画素広角カメラはPixel史上最大の性能だ(1倍から5倍の間)。4800万画素の5倍カメラは最大120倍ズームに対応。超広角カメラも4800万画素と高画質である。合わせて4200万画素の自撮りカメラも搭載する。

バッテリーサイズは4850mAh。30時間の駆動時間やリサイクル素材採用などは『Pixel 11』同様だ。

本体のカラバリはCanyon、Frog、Olive、Obsidianの4色。価格は17万4800円からとなっている。

大画面で臨場感あふれるコンテンツを楽しめる『Pixel 11 Pro XL』
『Pixel 11 Pro XL』は6.8インチ 2992 x 1344ピクセルの大型ディスプレイを搭載。『Pixel 11 Pro』は片手で楽に持てる取り回しのしやすさが特徴だが、より大きな画面を求めるユーザーに対応する製品だ。バッテリー容量は5115mAhとより大型化されている。

本体サイズは162.7 x 76.5 x 8.5mm、重量は226gと大型だが、同じ6.8型クラスのディスプレイを搭載する他のモデルとほぼ同等レベルと言える。フレームのメタル素材などは上質な印象も感じられる。

カメラ性能や「HiLight」通知なども『Pixel 11 Pro』と同等だ。両者はサイズ感の違いだけなので、実際に販売店舗で実機に触れて、どちらが自分にあった製品なのかを試してみるといいだろう。

カラバリも同じ4色だ。価格は20万7800円からである。

使いやすくなった軽量折りたたみ『Pixel 11 Pro Fold』
「Pixel 11」シリーズで唯一の折りたたみモデル『Pixel 11 Pro Fold』は、「折りたたみスマホは重い」というイメージを払拭すべく、前モデルより軽量化が図られた製品だ。本体を開くと8インチ 2152 x 2076ピクセルの大きなディスプレイを使うことができる。2つのアプリの同時起動も可能だ。

カメラは4800万画素の広角に加え、1050万画素の超広角、1080万画素の5倍望遠を搭載。同じプロシリーズの『Pixel 11 Pro』より画質は控えめなものの、『Pixel 11 Pro Fold』は大型画面という他のモデルにはない大きな特徴を持っている。

開いた状態の本体サイズは縦155.2 x 横150.4 x 厚さ5.0mmで、薄型化が図られた。重量も239gとなり、前モデル『Pixel 10 Pro Fold』より約10%軽くなっている。実際に持ってみると、日常的に使うのに苦にならない重さであると感じさせてくれた。

本体を閉じると6.5インチ 2342 x 1080ピクセルのディスプレイを持った、普通のスマートフォンに近い大きさになる。本体形状は右側に丸みがあるのがちょっとしたデザイン上のアクセントになっているともいえる。

ただし厚みは10.1mmあるので、やや厚さを感じるかもしれない。縦横サイズは155.2 x 76.0mmだ。

本体カラーはOliveとObsidianで、シックな2色のみとなっている。価格は27万9900円からである。























