新シナリオの示唆や戦闘システム……『FF7リメイク』体験版で抑えたい3つの視点

『FF7リメイク』体験版で抑えたい3つの視点

新戦闘システムは『キングダムハーツ』的?

 オリジナル版とリメイク版の明確な違いは、戦闘システムに大きく現れている。というのも、ATB(アクティブタイムバトル)を主軸にコマンド選択式で進む従来の戦闘と比べ、大幅にアクション性が増したからだ。フィールド上を徘徊する敵と接触すると、そのまま暗転することなくダイレクトに戦闘へ移行。体力を削って撃破する仕様は共通ながらも、敵へ近づいてボタンを押し、スタイリッシュに攻撃を叩き込むスタイルが採用されている。クラウドはバスターソードで斬撃。バレットなら右手を突き出して銃弾を発射……と、ダメージを与える手段が直感的になった。

 敵の攻撃をかわし、スキを突いて攻撃を繰り出し、再び距離を取ってダメージを回避する。こうした一連の流れは、同じくスクウェア・エニックスが手掛ける『キングダムハーツ』シリーズに近いのかもしれない。

 だからといってアクション一辺倒ではなく、アイテムやアビリティ使用、キャラクターへの指示出し等々でコマンドも十分に役割を果たしている。戦闘中は通常攻撃をヒットさせてATBゲージをためていき、コマンドを選んで強力なアビリティや魔法を発動するのがセオリー。戦況はリアルタイムで変化するものの、コマンド選択時は時間の流れが遅くなるため、焦ってボタンを入力する必要はない。アクションが苦手なユーザーでも、「クラシックモード」をチョイスすれば、オリジナル版同様、コマンド選択のみに注意を払ってプレイが楽しめる。戦闘システム全体を見るに、アクションとコマンド選択の長所を上手く組み合わせているように思えた。

 上記で述べた3つの視点以外にも、『FF7 リメイク』で注目すべきポイントはまだまだある。製品版のプレイに万全な状態で臨むためにも、気になる方はじっくりと体験版をイジってみてはいかがだろうか。

■龍田優貴
ゲームの尻を追いかけまわすフリーライター。時代やテクノロジーと共に移り変わるゲームカルチャーに目が無い好事家。『アプリゲット』『財経新聞』などで執筆。個人的なオールタイムベストゲームは「ファミコン探偵倶楽部」シリーズ。Twitter:@yuki_365bit

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