その後も、「今夜食べたいものは？」などの問題に、メンバーは松田脳になりきって答えていく。だが、中村が「（食べたいものは）チョモランマにあるってこと？」と聞けば、「チョコらんま？」と聞き返すなど、松田の口からはさらにその斜め上をいく答えが出てきてしまう。どれほど知った仲であっても“松田らしさ”がつかめそうで、つかみきれないのが、彼の魅力なのだろう。

　七五三掛龍也が「ティラミスが好きって1回言ってた気がする」と懇親の激薄情報で回答をひねり出したり、松田の表情からハズレたとわかりながらも松倉が真剣に「ケバブ」の説明をしたり、吉澤閑也が「からアゲ↑↑」とボケれば、松田も真似して大惨事になったり……彼らのやりとりは、まるで男子学生の放課後のように和やかだ。

　そもそも、あごひげの話でこれほど盛り上がるジャニーズJr.もなかなか見ないのではないか。パフォーマンスのレベルの高さと人間味あふれる魅力のフリ幅が、Travis Japanの魅力であり、その先陣を切って素を見せているのが松田なのだとわかる。完璧主義な最年長の川島が、自らボケていくおおらかさを手に入れたのも、きっと最年少に殻を破られた結果だろう。

　年下メンバーが天真爛漫に振る舞い、年上メンバーが寛容になっていく。ジャニーズの、愛されるグループの鉄則が、Travis Japanにもあることを感じられる動画。全員が20代に突入し、ますます脂が乗ってきた7人で、世界に羽ばたくグループになることを期待している。