InstagramがPhotoshop加工画像を非表示対応も、デジタルアートに“フェイク”判定の飛び火

インスタ“フォトショ対策”がアートに飛び火

アート表現の自由を制限するのはシステムの機能不全

 真実や正しい情報を提供することを考えれば、事実と異なる画像を、あたかも本当の物事として伝えるのには問題があるだろう。しかし、アートにわざわざ「フェイクだ」だという警告を発し、締め出す必要はあるだろうか。

 アートは現実世界の「真実」である必要はない。むしろ多くのケースで、現実を裏切る体験を創造することにアートの意味があるのではないだろうか。それを「フェイク」と判定し、制限してしまうケースが出てくるというのは、システムの機能不全と言わざるを得ない。これは、アーティストの表現活動を制限することにもなり、さらに議論は紛糾しそうだ。

(画像=Instagram『Combatting Misinformation on Instagram』より)

■Nagata Tombo
ライターであると同時にIT、エンタメ、クリエーティヴ系業界にも出入りする。水面下に潜んでいたかと思うと、大空をふわふわと飛びまわり、千里眼で世の中を俯瞰する。

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