プロゲーマー・ときどが語る、“自己表現”の重要性 「僕らが空っぽな人間だと、eスポーツはブームで終わる」

「ゲーマーに少しでも共感してもらえるように」


――そして2020年からその先に向けて、描いているビジョンも聞かせてください。

ときど:東京五輪に向けて、eスポーツ というシーンも大きく動いているので、それが終わると、一旦落ち着く可能性があると思うんです。その先も継続的に注目してもらうために、プレイヤーができることがあるとすれば、やはりプレイヤー自身がシーンの外側にいる人たちにどれだけ共感を持ってもらうか、ということだろうと。常々思っていることですが、僕らはゲームに非常に多くの面白い経験をさせてもらっているので、ゲームをやらない人たちにも、それをいい形で知ってもらえるような発信をしたいなということです。僕らはゲームを作ることはできないので、プレイヤーとして人前に立ったときに、少しでも共感してもらえるようにと、普段から意識して考えておきたいですね。そういう同志を募集中です。

――格闘ゲーマーにはタレント性が高く、非常に面白い人が多いと思いますが、これまではファンだけが知るところでした。それが、今は歌広場淳さんなど、他ジャンルで活躍している人気者が紹介者となり、「こんなに人間的魅力に溢れたゲーマーがいるんだ」ということを伝えてくれていますね。

ときど:本当にありがたいですよね。やっぱり僕らはゲーマーなので、まだまだ自分たちがどういう人間で、どういう思いでゲームに向き合っているのか、と説明するのが苦手なんです。いまは勝手に注目される状況なので成り立っているけれど、その先まで継続してゲームを続けるためには、そうやって自分たちをもっとよく知ってもらうための努力をしなければいけない。こういう話って、あんまりすると面倒くさがられる話題でもあるので(笑)、若手のプレイヤーともきちんと信頼関係を作って、意識を高めていきたいと思います。

――その意味で、プロゲーマーにこんな考え方の人がいるんだ、ということを知るためにも、本書はうってつけの一冊だと思います。ビジネスパーソンはもちろん、自分の力をうまく発揮できず、生きづらさを感じている人の背中を押すものにもなっているので、多くの人に届けたいですね。

ときど:そうですね、ビジネスパーソンもそうですが、やっぱり「本当はこういうことがやりたかったんだけどな」と煮え切らない日々を送っていたり、進むべき道が定まっていない方にも読んでいただけたらうれしいです。知識としてあるだけで楽になる気がするので、そういう意味では、自分自身と本当に向き合う前の、昔の自分に一番読ませたいですね(笑)。

(取材・文=橋川良寛/写真=竹内洋平)

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