にじさんじの両国イベントに感じた、強烈な個性の集合体が繰り広げる“思い出の物語”

にじさんじの両国イベントに感じた、強烈な個性の集合体が繰り広げる“思い出の物語”

 12月8日、バーチャルタレント事務所「にじさんじ」による単独音楽イベント『Virtual to LIVE in 両国国技館 2019』が開催された。

 にじさんじは、2018年2月に1期生が活動開始。動画編集/投稿を主にしていたVTuber/バーチャルタレントの世界に生配信に特化した活動方法を加え、ライブ配信主流の時代をつくった立役者のひとつ。メンバーは「ライバー」としてリアルタイムでリスナーとやりとりをしながらゲーム配信や雑談、歌配信/投稿などで活動している。『Virtual to LIVE in 両国国技館 2019』は、10月2日の『にじさんじ Music Festival 〜Powered by DMM music〜』に続く単独音楽イベント。1周年記念曲「Virtual to LIVE」をテーマに人気ライバーが両国国技館に集い、巨大な3面スクリーンを使ったステージでライブを繰り広げた。

 バーチャルタレントによるライブイベントならではの特徴は、普段の配信/投稿で生まれるライバー同士の関係性やリスナーとのやりとりの蓄積が、ライブ演出に魅力的な広がりを加えてくれること。実際、この日のパフォーマンスにはそれぞれのライバーやリスナーの信頼関係/理解度があるからこそ可能なアイディアが全編に盛り込まれていて、個性豊かなメンバーが楽しそうにはしゃぐ様子は、まさににじさんじの魅力をそのまま伝えてくれるようだ。

 開演前にはジョー・力一が注意事項のアナウンスを担当した後、「銘柄は?」とお馴染みのタバコの銘柄を尋ねると、観客が「メビウスー!!」と返答。それに「なお、場内は禁煙となっております」と切り返す配信さながらのやりとりで笑いが生まれ、本編の幕が開けた。

 1番手の剣持刀也は、ファンから贈られ、自身も「歌ってみた」動画でカバーしたファンメイドのイメージソング「Sharpness…」をフル尺で披露。そこに勇気ちひろが加わって「ダンスロボットダンス」がはじまると、普段からロリコンとしていじられている剣持刀也と、ロリキャラの勇気ちひろのデュエットが実現。曲の最後には勇気ちひろに近づいた剣持刀也がステージ外に投げられるという、お互いの関係性を生かした演出に歓声が上がる。その後、勇気ちひろがソロでTVアニメ『幼女戦記』のEDテーマ「Los! Los! Los!」を披露した。

 続いて登場した椎名唯華は、ソロで「メランコリック」をパフォーマンス。その後彼女とともに“さくゆい”として知られる元にじさんじゲーマーズの仲間・笹木咲を「西~、稀勢の笹~」とステージに呼び込む。これは2018年11月に一度はにじさんじを卒業した笹木咲の復帰が、稀勢の里の引退と同時期だったことなどから生まれた「笹木咲=稀勢の里説」になぞらえたもので、このライブの会場が大相撲の聖地・両国国技館だからこそ。それに笹木咲も「ごっつあんです!」と応えて2人で「ロキ」を披露し、間奏で“わちゃわちゃ”言い合いをして盛り上がる。続いて笹木が「命に嫌われている。」を、「笹木は嫌われてないよなぁ~?!」と言いながらパフォーマンス(復帰時に替え歌「笹木は嫌われている。」を披露していた)。終盤には、替え歌の歌詞〈ベルモンド・バンデラス/誰やねん〉を観客とコール&レスポンスした。

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