PS5の価格を「部品表」からアナリストが予想 PS4より高価だがPCを上回る性能か?

PS5の価格を部品表から予想

 2020年の年末商戦に投入されると噂されているPlayStation5(PS5)に関して、価格に関する最新の予想がまとめられた。予想された価格は決して安いものではないが、その価格に見合う性能となるようだ。ローンチタイトルのひとつも決まり、リリースに向けて期待が高まることが必至である。

高価だがPCを上回る性能に?

 テック系メディア『BGR』は25日、アナリストが予想したPS5とXbox Series Xの価格を伝える記事を公開した。次世代ゲーム機のツートップとも言えるふたつの製品の価格を予想したのは、ゲーム業界に強い調査会社Niki PartnersのシニアアナリストDaniel Ahmad氏である。同氏は、一部明らかになっている仕様やBOM(Bills of Materials:「部品表」を意味する)からふたつのゲーム機の価格を予想した。ふたつの製品とも最新のSSDとカスタムCPUを実装し、レイトレーシングやローディング時間の短縮を実現していることから400ドル(約44,000円)を上回るだろう、と同氏はツイートした。

 BGRの記事では、PS5の価格が499ドル(約55,000円)ではないかという予想も紹介したうえで、仮に499ドルだったとしたら、十分に魅力的であると述べている。ちなみに、PS4 Proの1TBモデルは39,980円である。

` PS5の性能に関しては、ゲームメディア『SegmentNext』が25日に有名ゲームスタジオBlizzard Entertainmentのエグゼクティブ・ヴァイス・プレジデントであるMike Ybarra氏の発言を報じた記事を公開した。同氏によると、PS5の性能は「現在流通しているPCを上回る」とのこと。同スタジオは現在『Diablo 4』と『Overwatch 2』の開発を進めているので、PS5の性能を熟知している可能性が高い。それゆえ、同氏の発言には無視できない信憑性があると言える。

PS5に関する5つの予想

 BGRの記事のような「PS5予想記事」が断続的に公開されるなか、テック系メディア『DIGITAL TRENDS』は23日に価格を含めた5つの観点からPS5を予想する記事を公開した。

 まずはローンチタイトルであるが、すでにアクションゲーム『Godfall』が決まっている(詳細は後述)。そのほかにリリース時期から考えて『The Last of Us:Part II』(2020年5月29日発売)と『Ghost of Tsushima』(以下の動画参照。2020年夏発売予定)がPS5に対応する可能性がある、と指摘している。

YouTube「『Ghost of Tsushima』「冥人(くろうど)」トレーラー」

 価格については、かつてPS3リリース時に高値を設定したためにセールスが伸びなかったことを教訓として、ユーザが敬遠するような価格は設定しないだろう、と述べている。

 後方互換性に関しては、ライバルゲーム機であるXbox Series Xが広範囲の互換性を実現するとされていることから、PS5も広範囲な互換性を実装することが望ましいとしている。

 PS5がPSVRに対応する一方で、Xbox Series XはVR非対応となる。そのため、ライバル製品がOculus Questとなる。ライバルに対抗するにはワイヤレス接続とハンドトラッキングに対応する必要があるだろう。事実、ワイヤレス接続に関する特許は確認されている。

 Sonyは現在ゲームストリーミングサービス「PlayStation Now」を展開しているが、モバイルプラットフォームには対応していない。この市場におけるライバルであるGoogleのStadiaやApple Arcadeに後れをとらないためには、モバイルを含めたクロスプラットフォーム対応が求められるだろう、と予想している。

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